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ミッドウェイ環礁の思い出-その2

ミッドウェイ環礁で見たハワイアンモンクシール 2012年ももうあと数日で終わりですね。 これを書いている現在はハワイ時間のクリスマスイブです。 そんな2012年最後のコラムは、前回の続き、ミッドウェイ環礁の思い出その2です。 ミッドウェイには前回ご紹介したフレンチレストランとカフェテリアの他にバーのようなお店が2店ありました。 私たちも滞在中、観光客のお世話をしてくれるスタッフの方や他の観光客の方と何度かご一緒させて頂きました。 何しろ狭い島ですので、観光客も含め、顔見知りにならない人はいないのです。 もちろん犯罪を犯しても逃げ場も無いということで、警察もいませんでした。 島内での移動は基本的に徒歩、自転車、ゴルフカートで、自動車は確か1、2台しかありませんでした。 ちなみに私たちは1週間レンタサイクルしました。 島内にあるお店といえばお土産屋さん兼日用雑貨店の1店しか無く、私たちの滞在時期は雨期でダイブショップ等も閉まっていたため、滞在中はほとんどお金を使うことがありませんでした。 こんなところで丸々一週間何をしていたかと言えば、お昼寝中のハワイアンモンクシールを見に行ったり、繁殖期のコアホウドリが続々と島に戻ってくるのをビーチで眺めていたり、シュノーケリングしたり、朝から晩まで毎日自然を満喫していました。 ミッドウェイの素晴らしさを上手く伝え切れなかった気がしますが、確実にいえるのは、この1週間の滞在が私の人生観を大きく変えたということでしょう。 あれからなかなか訪れるのが難しくなってしまったミッドウェイ。 あの時いけたのは、本当にラッキーだったと思います。   powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。  ...

チョウショウバト

チョウショウバト チョウショウバト チョウショウバト   チョウショウバトは、小型のハトで、ハワイで最も一般的に見られる鳥のひとつです。 1922年にオーストラリアからハワイに持ち込まれたそうです。 今日では、ハワイの主要な島々の海岸から標高1,200mまでの地域に広く生息します。   全長20cm、雌雄同色。 体は灰色から茶色まで、個体によって違います。 目と嘴の周りは青みを帯びています。 普段は主に植物の小さな種子を食べますが、人の食品も食べます。 繁殖は通年行われ、1~2個の卵を多い時で年に5回産みます。 英語名はゼブラ・ダブ、つまりシマウマバトです。 これはこのハトの首から胸にかけて入っている縞模様から付けられた名前です。 日本語名にある長嘯(ちょうしょう)とは、声を長く引いて詩や歌を吟じることですから、このハトの連続した鳴き声からつけられたのでしょうか。 チョウショウバトのスタッカートの鳴き声は、今日のハワイでは朝の代表的な音のひとつです。 人にとても慣れていて、人の足下まで来てもあまり逃げず、食べ物を目当てにレストランのテラス席のテーブル上にやってくることも珍しくありません。   日本語名:チョウショウバト 英語名:zebra dove, barred dove 学名:Geopelia striata 分類:ハト科(Columbidae)チョウショウバト属(Geopelia) その他:外来種 powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。  ...

ミッドウェイ環礁の思い出-その1

ミッドウェイのフレンチレストラン前にいつもいた小鳥 少し前のことですが、新聞(ホノルルスターブルティン)を読んでいると、予算が少なくなってミッドウェイ環礁の運営が縮小されるというニュースがありました。 ミッドウェイ環礁は北西ハワイ諸島の中でも唯一観光客が訪れることのできる島です。 私が訪れたのは12年前ですが、あの訪問が私のその後の人生を決めたといってもいいくらいです。 今回は、そのミッドウェイを訪れた時の思い出話をさせて頂きたいと思います。   私が訪れた頃は、ホノルルから今は亡きアロハ航空が週2便飛んでいて、まるまる1週間滞在するか、3日間もしくは4日間滞在するか選べました。折角なので、私は1週間を選びました。 ミッドウェイは1990年代の前半までは海軍の基地として機能していたので、その宿舎を改装した部屋がホテルでした。 私達が訪れていた時は、純粋な観光客は私と一緒に行った友達と、オランダから来た新婚カップルの計4名しかいなかったので、ホノルルからミッドウェイに向かう飛行機から色々と良くして頂きました。   ミッドウェイには私達観光客のお世話をしてくれる方々の他に、合衆国魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service)の職員や野生生物の研究者達、島の運営に携わる人々、お医者さんなどが常駐していました。 食事はほとんどの人が三食カフェテリアで食べますが、なぜか結構いい感じのフレンチレストランが一軒あって、私達のプランは朝晩はそこで食べるというのが含まれているものでした。 フランス人のシェフが料理しているだけあって、離れ小島のレストランとは思えないくらい料理がおいしかったのを覚えています。 ミッドウェイの思い出話は長くなりそうなので、次回に続きます。   powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。...

ノホアヌ(ヒナヒナ)

ノホアヌ(Geranium cuneatum subsp. tridens) ノホアヌ(Geranium cuneatum subsp. tridens) ノホアヌ(Geranium cuneatum subsp. tridens) フウロソウ属の植物は、世界で300種以上あり、温暖な地域や熱帯の山地などに広く分布します。 ハワイでは、6つの固有種と5つの帰化種が確認されています。 6つの固有種は、いずれもノホアヌ、またはヒナヒナと呼ばれます。 6種のうち2種は希少とされ、2種は絶滅の危機にあるとされています。 ノホアヌで比較的容易に見つけることができるのは、Geranium cuneatum という種です。 この種はさらに4つの亜種に分かれていて、そのうちの3つはハワイ島にのみ、1つはマウイ島のハレアカラにのみ分布します。 ハレアカラの亜種(Geranium cuneatum subsp. tridens)は、葉の先に3つのギザギザがあるのが大きな特徴です。葉は互生で、長さは約25ミリ。 白い毛に覆われているため銀色がかって見えます。 花は直径約20ミリで5枚の白い花弁があります。 ヒナヒナには、「銀色の」とか「グレイの髪の」などという意味があります。 葉の色からつけられたものと思いますが、全く別種の植物でも「ヒナヒナ」という名前のものがいくつかありますので注意が必要です。   ハワイ語名:nohoanu, hinahina 英語名:cranesbill 学名:Geranium spp. 分類:フウロソウ科(Geraniaceae)フウロソウ属(Geranium) その他:ハワイ固有種(endemic) powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。  ...

ハワイのトレイルその19~ワイメア・バレー(4)

コオロア・ウラの花(ハワイアン・フローラのゾーンにて撮影) 豚や犬を入れるおりだったと見られる囲い(カウハレにて撮影) ワイメア・フォールズ ワイメア・バレー(3)の続きです。 広大な植物園は、種類(ハイビスカス、ジンジャーとヘリコニア、サトイモ科、パイナップル科、etc)や、地域(ハワイ、マレーシア、グアム、小笠原、etc)ごとに41のゾーンに別れていて、世界中から集められた植物は、約5000種にのぼります。 入場料を払うときに、地図入りのパンフレットをもらうことができます。 すべてをじっくり見てまわるにはかなりの時間を要しますので、時間に限りがある場合は、この地図を頼りに興味があるゾーンを見つけて行くのもよいでしょう。 途中、右手に古代ハワイの集落(カウハレ)跡があります。 このカウハレは、1970年代の中頃に発掘されたもので、カパ布を作るときに使う器具や、ハワイ人達の主食であったポイ(タロイモのペースト)を作るための杵などもこのエリアから出土しています。 カウハレでは、男性の家、女性が仕事に使う家、台所、寝るための家、豚や犬を入れるおりだったと見られる囲いなどの跡が見つかっています。 入り口から1kmほどで滝(ワイメア・フォールズ)に到着します。 滝にはライフガードがいて、泳ぐこともできます。 トレイルは、滝までで終わりです。帰りは来た道を戻ります。   おわり   場所:ハエナ(カウアイ島) コース:往復 往復距離:2.4km powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。  ...

シロクマの話

上野動物園のシロクマ サンクスギビングも終わり、今年もあとはクリスマスを残すのみとなりました。 冬になると登場回数が増える動物にシロクマがあります。 ここハワイのクリスマスイルミネーションでもよく見かけます。 そこで今回は、このシロクマのお話をさせて頂きます。 シロクマはホッキョクグマとも呼ばれますが、その名の通り北極近辺に住んでいて、毛が白いのが一番の特徴です。 やはり住んでいる場所と白い体が冬を思わせるのでしょうか。 シロクマはヒグマやツキノワグマと同じ仲間ですが、体長2.5m、体重は600kgにもなり、クマの中でも最大です。 また、頭が小さい、首が長い、“なで肩”など、海で泳ぐのに適した体つきをしています。 イルミネーションなどで見るシロクマは何となくかわいいキャラクターですが、実物はかなり獰猛で、研究者がなかなか近付けないので研究が進まない、なんて話も聞いたことがあります。 嗅覚が非常に鋭く、1.5km以上離れた所にいる獲物のアザラシを探し出すことができるそうです。   さて、よく絵本やアニメなどで、シロクマとペンギンが一緒に登場することがありますね。 どちらも雪と氷に囲まれた極地に住んでいるから、同じところに住んでいると勘違いされているかもしれません。 しかし、シロクマが北極に住んでいるのに対し、ペンギンは南半球にしか存在しないのです。 ということで、シロクマとペンギンが一緒にいることは実際にはあり得ないのです。   powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。...

アオサの話

マウナルア湾で採取したアオサ 日本の海でもハワイの海でも、岩場の波打ち際でよく見る緑色の薄いシート状の海藻があります。 これは緑藻類の一種のアオサと呼ばれる海藻で、世界各地で一般的に見られるものです。 先日、教えている授業でこのアオサを取り扱ったので、今回のお話のテーマはアオサにしたいと思います。   アオサはアオサ目アオサ科に属し、学術名はUlva、英語ではSea lettuce(海のレタス)とも呼ばれます。 緑色のセロハンのような薄い断面は、顕微鏡で見ると細胞がきれいに2層に並んでいます。 ハワイ語ではLimu Pālapalaha(リム・パラパラハ)と呼ばれ、ハワイの人々も昔から食用として活用してきました。 ちなみに、現在日本で食用とされているアオサやアオノリは今回のお話の主人公Ulvaのアオサではなく、ヒビミドロ科ヒトエグサ目のヒトエグサと呼ばれる海藻です。 この海藻の面白いのは、胞子や配偶子が放出されるタイミングが月の満ち欠けと連動しているところ。 何とも不思議ですよね。   アオサは成長が非常に速く、海水が富栄養化した地域では時に大増殖して緑潮と呼ばれる状態になることもあります。 ここハワイでも、特にマウイ島の人口の多い地域で度々大量発生し、問題となっています。 その原因はマウイ島の排水処理のやり方に問題があるからだといわれていますが、それに反対する意見もあり、簡単には解決しそうにありません。 powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。...

ハワイのトレイルその19~ワイメア・バレー(3)

アウクウ(ゴイサギ) クジャク アカハラシキチョウ ワイメア・バレー(2)の続きです。 ワイメア・バレーには、先に紹介したアラエ・ウラの他にも、コーレア(ムナグロ)、アウクウ(ゴイサギ)などの在来種の野鳥が生息しています。 コーレアは8月から4月までハワイで暮らす旅鳥で、開けた草地などに単独でいることが多いでしょう。 アウクウも単独でいることが多く、カマナヌイ・ストリームの水辺に立って、じっと動かずに魚を探している姿を見ることができるかもしれません。 外来種では、ハト類、メジロ、コウカンチョウ、アマサギなどの他に、クジャク、アカハラシキチョウ、ソウシチョウ、ショウジョウコウカンチョウなどの、町中ではあまり見かけることのない鳥たちもみることができます。 入場料を払うときに、ワイメア・バレーの地図入りのパンフレットをもらうことができますが、それと一緒に、三つ折りの野鳥ガイドも無料でもらえます。 野鳥ガイドには、ワイメア・バレーに生息している野鳥20種が、写真入りでそれぞれ短い説明分とともに紹介されています。 野鳥を見つけても、むやみに近づいたり、食べ物を与えたりしないようにしましょう。   (4)につづく powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。  ...

アワビの話

Big Island Abaloneのアワビ ハワイは近年ファーマーズマーケットブーム。 オアフでも毎日島内のどこかでファーマーズマーケットが開かれています。 私も子供を連れてよく行くのですが、そのお目当てはBig Island Abalone、ハワイ島産のアワビです。 私もアワビは子供の頃から好きでしたが、それに負けないくらいうちの子供(5歳児)もアワビが大好きです。 そこで今回は、このアワビのお話をさせて頂きたいと思います。   アワビは軟体動物門ミミガイ科アワビ属の巻貝です。 皿状の貝殻を持ち、成長したアワビは5cmから大きいもので20cmにもなります。 主に岩場の水深20mくらいまでのところに生息していて、主食はワカメやコンブなどの海藻(褐藻類)です。 アワビの殻はよく見ると4-5個の穴があいているのですが、これはえら呼吸のために吸い込んだ水や排泄物を体外に出すためのものです。 アワビには属に「肝」と呼ばれる部分がありますが、これは実は生殖腺で、ここが緑色のものが雌、クリーム色のものが雄です。   Big Island Abaloneのアワビはハワイ島のコナ・コーストで養殖されています。 元になっているのは日本から取り寄せたエゾアワビだそうです。 アワビの養殖には深海から汲み上げた海洋深層水を使い、餌となる海藻も自前で養殖しているということです。 ファーマーズマーケットでは新鮮なアワビをその場で焼いてくれるので、是非食べてみて下さい。   powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。...

ハワイのトレイルその19~ワイメア・バレー(2)

ワイメア・バレー アラエ・ウラ アラエ・ウラ ワイメア・バレー(1)の続きです。 乾燥した塩気の多い海岸沿いから、湿気の多い高地まで、多彩な気候を持つワイメア・バレーは、さまざまな動植物たちの住処でした。 今日では、ワイメア・バレーでみられる動植物もほとんどが外来種になってしまっています。   それでもワイメア・バレーは、オアフ島内ではたくさんのハワイ在来種や固有種を見つけることができる場所の一つです。 例えば、ワイメア・バレーを流れるカマナヌイ・ストリームには、オオプという淡水ハゼがいます。 オオプには5種ありますが、そのうちの4種がカマナヌイ・ストリームに生息しています。 オオプは、ハワイの淡水魚では唯一の在来種で、そのうちの4種は、世界でハワイにしか生息していない固有種です。 おそらくワイメア・バレー内で最も有名で、最も見つけやすい固有種は、アラエ・ウラと呼ばれる鷭(バン)でしょう。 オアフ島とカウアイ島にのみ生息する水辺の鳥で、現在絶滅の危機に瀕しています。 ワイメア・バレーには約10羽のアラエ・ウラがいるそうです。 アラエ・ウラが池で泳いでいたり、水辺近くを歩いている姿を見ることができるかもしれません。 ワイメア・バレーでは、ボランティアの人たちによって、アラエ・ウラの保護をする努力が続けられています。 (3)につづく powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。  ...