ノホアヌ(Geranium cuneatum subsp. tridens)

ノホアヌ(Geranium cuneatum subsp. tridens)

ノホアヌ(Geranium cuneatum subsp. tridens)

フウロソウ属の植物は、世界で300種以上あり、温暖な地域や熱帯の山地などに広く分布します。
ハワイでは、6つの固有種と5つの帰化種が確認されています。
6つの固有種は、いずれもノホアヌ、またはヒナヒナと呼ばれます。
6種のうち2種は希少とされ、2種は絶滅の危機にあるとされています。

ノホアヌで比較的容易に見つけることができるのは、Geranium cuneatum という種です。
この種はさらに4つの亜種に分かれていて、そのうちの3つはハワイ島にのみ、1つはマウイ島のハレアカラにのみ分布します。
ハレアカラの亜種(Geranium cuneatum subsp. tridens)は、葉の先に3つのギザギザがあるのが大きな特徴です。葉は互生で、長さは約25ミリ。
白い毛に覆われているため銀色がかって見えます。
花は直径約20ミリで5枚の白い花弁があります。

ヒナヒナには、「銀色の」とか「グレイの髪の」などという意味があります。
葉の色からつけられたものと思いますが、全く別種の植物でも「ヒナヒナ」という名前のものがいくつかありますので注意が必要です。

 

ハワイ語名:nohoanu, hinahina
英語名:cranesbill
学名:Geranium spp.
分類:フウロソウ科(Geraniaceae)フウロソウ属(Geranium)
その他:ハワイ固有種(endemic)


こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。