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ハワイのトレイルその31~オリンポス山(オアフ島)その3

ハワイのトレイルその31~オリンポス山(オアフ島)その2の続きです。クック・パインの林が終わると、ストロベリーグアバが左右に茂るゆったりとした登り道になります。さらに進むと、道は急な下りになり、アイアンウッドの林の中を通ります。アイアンウッドの林を抜けると、景色が開け、左にマーノア・バレー、右にパーロロ・バレーが見えます。この辺りではイリマがたくさん見られます。イリマの黄色い花は、『オアフ島の花』に指定されています。 道はアップダウンを繰り返し、3つの小さな丘を越えます。大きな岩を両手を使って下るような場所もあります。再びストロベリーグアバの森になり、緩やかな登り道を進みます。やがて道幅が広くなり、コア、オーヒア、イエイエなどの在来植物が現れ始めます。ここから先は、アパパネやオアフ・アマキヒなどの野鳥の鳴き声が聞こえたり、姿を見ることができるかもしれません。 コアとオーヒアの森の道を進むと、やや広い平地に出ます。左手にはホノルル市内やオアフ島南海岸の素晴らしい景色が望めます。ここから先は道が険しく、傾斜も急になるため、この広場を折り返し地点にして、往復2時間弱の軽めのハイキングを楽しむハイカーも多いようです。 その4につづく  ...

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ハワイのトレイルその31~オリンポス山(オアフ島)その2

ハワイのトレイルその31~オリンポス山(オアフ島)その1の続きです。レクレーション・エリアには、駐車場、トイレ、水道、バーベキュー施設、テーブルなどが設置されていて、ピクニックや軽いハイキングを楽しむ家族連れも多く見られます。一帯ではアカハラシキチョウの姿を見ることができるでしょう。オレンジ色の腹部、長い尾、メロディアスで美しいさえずりが特長です。 ワイキキ方面から車で行く場合は、McCully Streetを山側へ進み、Kapi‘olani Blvd.で右折します。Lunalilo Freeway(H-1)の高架下を通り、St. Louis Driveを左折し、St. Louis Drive、Bertram Street、Peter Streetの順で登ります。Peter Streetが終わる前にバス停があり、小さなロータリーがあります。ここを左折し、Ruth Placeを進むとすぐにワアヒラ・リッジ・ステート・レクレーション・エリアの入り口があります。 バスで行く場合は「St. Louis Heights」行きの14番バスで終点のRuth Placeで下車します。バス停からトレイルの入り口までは約650mです。レクレーションエリアを奥の方まで進むと、「Wa‘ahila Ridge Trail」の入り口を示す標識があり、トレイルに入ります。トレイルの入り口付近はクック・パインという、ナンヨウスギ科の針葉樹の林です。 その3につづく 「画像1」アカハラシキチョウ 「画像2」トレイルの入り口付近 「画像3」クック・パインの林...

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ハワイのトレイルその31~オリンポス山(オアフ島)その1

ホノルル市内にあるマーノア・バレーとパーロロ・バレーの二つの谷を隔てるセントルイス・ハイツから、ワアヒラ・リッジと呼ばれる尾根道を登り、コオラウ山脈の頂のひとつであるオリンポス山(Mount Olympus、757.7m)の山頂に達するトレイルです。 堂々とした山容のオリンポス山は、コオラウ山脈の中でも一際目立つ山です。しかし、山頂付近は雲に覆われていることも多く、そういう時は当然天気が悪く、地面はぬかるみ、景色は白い雲以外は何も見えない場合がほとんどです。出かける前にホノルル市内からオリンポス山をみて、もし山が厚い雲に覆われているなら、その日はオリンポス山へのハイキングは中止にするのが良策かもしれません。 Mount Olympusという名は、プナホウ・スクールの生徒たちによって付けられたそうです。名前の元はギリシアの有名なオリンポス山であるようです。ハワイ人からはAwaawaloa(直訳:長い谷)と呼ばれていました。トレイルの入り口は、ワアヒラ・リッジ・ステート・レクレーション・エリア(Wa‘ahila Ridge State Recreation Area)にあります。 その2につづく 「画像1」ワアヒラ・リッジから見下ろすパーロロ・バレー 「画像2」晴れた日のオリンポス山 「画像3」厚い雲に覆われたオリンポス山...

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レフア・アーヒヒ

レフア・アーヒヒは、オアフ島のみで見られる珍しい植物です。有名なオーヒア・レフア(M. polymorpha)の近縁種で、両種が同じ場所で互いに隣り合って生えている場合もあります。ワイアナエ山脈とコオラウ山脈の標高125~700mの勾配が急なスロープに自生します。花は赤色でオーヒア・レフアに似ていますが、レフア・アーヒヒは、葉柄と中央脈が通常赤いのが特長です。 昔はヌウアヌあたりで多く見られたらしく、ヌウアヌが舞台の歌やチャントにレフア・アーヒヒがたびたび登場します。ハワイアンのスタンダードナンバーで、特にカハウアヌ・レイク・トリオの演奏で有名な『プア・アヒヒ』という曲は、愛する恋人をラニフリ(Lanihuli:ヌウアヌ・パリの西側にそびえる頂)に咲くレフア・アーヒヒの花に例えて歌った、美しいラブソングです。   3番目の写真は、パウオア・フラッツ・トレイルの終点の高台からみた、ヌウアヌ・バレーとその奥にそびえるラニフリです。手前にレフア・アーヒヒの花が咲いています。ちなみにラニフリの向かって右手は、有名なヌウアヌ・パリです。また、有名な『アロハ・オエ』の冒頭にもレフア・アーヒヒが登場します。 日本語名:― ハワイ語名:lehua ‘āhihi 英語名:― 学名:Metrosideros tremuloides 分類:フトモモ科(Myrtaceae)ムニンフトモモ属(Metrosideros) その他:オアフ島固有種(endemic)...

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アー(アカアシカツオドリ)

アカアシカツオドリは、ハワイでもっとも一般的に見られる海鳥の一つです。ハワイには、本種のほかにカツオドリ(Sula leucogaster plotus)とアオツラカツオドリ(Sula dactylatra personata)の3種のカツオドリの仲間がいますが、その中では本種がもっとも小型です(全長71cm、翼開長102cm)。 古代ハワイ人は、これら3種のカツオドリをとりわけ区別することはなかったようで、ハワイ語ではすべて「アー(ʻĀ)」と呼ばれます。英語名のboobyは、「まぬけ」という意味があります。イギリスの船乗り達が、航海中の船にやってくるカツオドリをいとも簡単に捕まえて食べることができたため、このように不名誉な名前が付けられたのだそうです。 世界中の熱帯の海洋に広く分布し、ハワイでは主要6島すべてで見られます。カウアイ島のキーラウエア・ポイント(Kīlauea Point)や、オアフ島のウルパウ・ヘッド(Ulupaʻu Head)などに集団繁殖地があります。3羽~10羽でV字型に並んで飛翔することが多く、最高で30mもの上空から海に飛び込んでイカや魚を捕まえます。 日本語名:アカアシカツオドリ(赤足鰹鳥) ハワイ語名:‘Ā 英語名:Red-footed Booby 学名:Sula sula 分類:カツオドリ科(Sulidae) その他:ハワイ在来種(indigenous)...

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ハワイのトレイルその30~ココ・クレーター(オアフ島)その2

ハワイのトレイルその30~ココ・クレーター(オアフ島)その1の続きです。 ワイキキ方面から車で行く場合は、Kalaniana‘ole Highwayを東に進み、ココ・マリーナ・センターでLunalilo Home Roadを左折し、2ブロック進みます。Anapalau Streetを右折し、しばらく進むと左側に広いパーキングロットがあります。ここに駐車して、Lunalilo Home Roadの終わりまで進み、T字路を左折し、しばらく進むと登り口に出ます。バスの場合は、22番バスでココ・マリーナ・センターまで行くことができます。 トレイル沿いには、キアヴェ、コア・ハオレ、アアリイなどが生えています。山頂付近ではイリマも見ることができます。直径2cmくらいの黄色い花を探してみましょう。11月~5月の間は、沖合いにザトウクジラの姿を遠望するチャンスもあるでしょう。また上空では、オオグンカンドリ(イヴァ)が優雅に滑空しているかもしれません。 山頂からは、ハナウマ・ベイ、ココ・ヘッド、ダイヤモンド・ヘッド、マカプウ・ポイントなど、島の東部を360度見渡すことができます。天気が良ければ遠くにモロカイ島、マウイ島、ラナイ島も見えます。人気のあるコースですので、ほとんどの場合は大勢の人たちと一緒に登り下りすることになります。汗をたくさんかくので飲料水は必需品です。帰りは来た道を下ります。 おわり 「画像1」登り口付近 「画像2」山頂から見たクレータの内側 「画像3」中腹から見たハワイ・カイ、ダイヤモンドヘッド方面...

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ハワイのトレイルその30~ココ・クレーター(オアフ島)その1

  オアフ島東部にあるココ・クレーターの縁の頂(368m)まで登るトレイルです。ココ・クレーターは、ダイヤモンド・ヘッドと同じように、噴火によって吹き積もった火山灰が固まってできた凝灰岩丘(タフコーン)です。クレーターができたのは約1~5万年前だと考えられています。     ココ・クレーターのすぐ南西には有名なハナウマ・ベイがあり、その先にはココ・クレーター同じく凝灰岩丘であるココ・ヘッドがあります。ココ・クレーターのことをココ・ヘッドと呼ぶ人が沢山いますが、誤りです。ただし、ココ・クレーターを含めた一帯は、ココ・ヘッド地区公園(Koko Head Regional Park)の領域になります。クレーターの内側は、植物園(Koko Crater Botanical Garden)になっています。     ココ・クレーターは、上空から見ると蹄鉄のような形をしています。クレーターの頂上には、第二次世界大戦時に建てられた、軍の施設の跡が残っています。クレーターの南西側の麓から頂(蹄鉄でいうとつま先部分)までの斜面に、大戦当時に敷かれたレールがあります。このレールを往復するのが今回紹介するトレイルです。かなりの運動量になるため、地元ではエクササイズやトレーニングのためのコースとしても人気があります。 その2につづく  ...

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ミロ(サキシマハマボウ)

ミロは、ハワイの海岸近くで見られる木です。同じように海岸近くに多いハウの木に似ていますが、ミロの方が葉の色が濃く、光沢があり、先が長く尖っています。ハワイに自生していたのか、それとも古代ポリネシア人によってハワイに持ち込まれたのか、はっきりとはわかっていない点もハウと同じです。 ハワイでは標高275m以下の海岸近くに自生するほか、ビーチパークなどに植えられていることも多い木です。ハワイ以外でも、熱帯地方の沿岸に広く分布します。木の高さは5~10m。葉は長さ5~30cmで、光沢があるハート型です。花は明るい黄色で、同じアオイ科のハイビスカスに似ていますが、全体がカップ型のベルのような形をしています。果実は直径2.5~4.5cmで、上下からつぶしたような球形です。 ミロの枝は横に広がるため、ハワイ人は木陰を作るためにミロを家の近くに植えることが多かったようです。今日でも、公園などのミロの木陰でピクニックを楽しむ家族連れの姿が見られます。また、材木からは器や皿などが作られたほか、古代ハワイ人はミロの若葉を食用にしていたと言われています。 日本語名:サキシマハマボウ(先島浜朴) ハワイ語名:milo 英語名:portia tree 学名:Thespesia populnea 分類:アオイ科(Malvaceae)サキシマハマボウ属(Thespesia) その他:在来種かポリネシアン移入種か不明  ...

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シマキンパラ

シマキンパラは、カエデチョウ科の小型の鳥です。ハワイには1865年に東南アジアより移入されました。現在では主要6島の海岸近くから高山性の森林にいたるまで広い地域に生息します。山間の在来植物の森でもたまに見られます。ハワイで稲作が行われていた時代には、深刻な害鳥でした。そのため地元ではライスバード(Ricebird)とも呼ばれます。 全長11cm。雌雄同色。上面は茶色、喉は栗色、顔は濃い茶色、腹は白っぽい色です。胸と側面は灰色で、うろこ状の斑があります。嘴と足は暗い色です。未成鳥は明るい茶色で、下面は淡い黄色。未成鳥はキンパラ(L. atricapilla)の未成鳥に似ていますが、シマキンパラの未成鳥は嘴が暗い色なのに対して、キンパラの未成鳥の嘴は青色なので見分けられます。 群れを作って開けた土地で草の種を食べます。他のカエデチョウ類と一緒に群れを作ることもあります。「チーチー」と鳴きます。警戒心が強く、なかなか近くで観察することができません。草でできたドーム型の巣を灌木や茂みに作り、3~4個の白い卵を産みます。 日本語名:シマキンパラ(島金腹) ハワイ語名:― 英語名:Nutmeg Mannikin、Spotted Munia 学名:Lonchura punctulata 分類:カエデチョウ科(Estrildidae) その他:外来種(alien) ——————————————————————— 「画像1」シマキンパラ 「画像2」シマキンパラ 「画像3」シマキンパラ...

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ハワイのトレイルその29~ヌウアヌ(オアフ島)その3

尾根の右手の谷(パウオア・バレー)の向こうは、中腹にある展望台が有名なタンタラス山です。尾根の左手はヌウアヌ・バレーとホノルルで、遠くにワイアナエ山脈の山々が見えます。やがて道は尾根の右手にそれ、下りになります。しばらく進むと、パウオア・フラッツ・トレイルとの三叉路があり、標識があります。 三叉路を左折して、パウオア・フラッツ・トレイルに入ります。竹林の中を進むと、再び三叉路があり、標識があります。三叉路をまっすぐ進みます。右の道はアイフアラマ・トレイル(‘Aihualama)で、このトレイルを下るとマーノア・フォールズ(マノアの滝)に出ます。 パウオア・フラッツ・トレイルを進みます。地面がぬかるんでいることが多いので、足下に注意しながら歩きます。やがて景色が開け、ヌウアヌ・バレーを見下ろす見晴らしのよい高台に出ます。ヌウアヌ・バレーの向こうの大きな山はラニフリ(Lanihuli)と呼ばれます。ラニフリの右の崖は、有名なヌウアヌ・パリ(Nu‘uanu Pali)です。高台の近くではナウパカ・クアヒヴィ(マウンテン・ナウパカ)、レフア・アーヒヒなどの植物が見られます。帰りは来た道を戻ります。 おわり 場所:ホノルル(オアフ島) コース:往復 往復距離:約8km 高低差:約305m 「画像1」トレイルから見えるタンタラス山 「画像2」パウオア・フラッツ・トレイル 「画像3」ヌウアヌ・バレーを見下ろす高台...