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ハワイのトレイルその34~クリフ、ブラック・パイプ、キャニオン(カウアイ島)その3

ハワイのトレイルその34~クリフ、ブラック・パイプ、キャニオン(カウアイ島)その2の続きです。 ブラック・パイプ・トレイルとキャニオン・トレイルの三叉路を右(キャニオン・トレイル)に進み、階段状になっている急な坂を下ります。やがて景色が開け、雄大な渓谷が右手の眼下に広がります。後方の崖を見上げると、先ほど行ったクリフ・トレイルの展望所が見えます。渓谷の上空には、遊覧ヘリコプターが頻繁に飛んでいるでしょう。また、コアエ・ケア(シラオネッタイチョウ)が気流に乗って優雅に飛んでいる姿も見ることができます。 これまでの森の道と違い、ここからは道は侵食されていて特に雨の日は滑りやすいので足元に注意が必要です。ブラック・パイプ・トレイルとの交差点から約800mで、コーケエ川に到着します。ここが、ワイポオ滝の滝口です。滝口の下は、足がすくむほどの長い滝です。 「画像3」 今回紹介しているコースは滝口までですが、キャニオン・トレイルは、コーケエ川の岩の上を渡ってさらに続きます。滝口からしばらく進んだところには、渓谷を見下ろせるピクニックテーブルがあります。ここまでいってランチを食べながら景色を楽しむのもよいでしょう。帰りは、来た道を戻ります。 おわり 場所:コーケエ州立公園(カウアイ島) コース:往復 往復距離:約5km...

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ハワイのトレイルその34~クリフ、ブラック・パイプ、キャニオン(カウアイ島)その2

ハワイのトレイルその34~クリフ、ブラック・パイプ、キャニオン(カウアイ島)その1の続きです。 ハレマヌ・バレー・ロードは、緩やかな下り道から始まります。800mほど進むと、三叉路があり、ここを右折します。少し進むと広場に出ます。広場をまっすぐ進むとすぐに標識があり、右に行く道があります。まっすぐの道はブラック・パイプ・トレイル、右の道はクリフ・トレイルです。ここを右折し、クリフ・トレイルを進みます。 クリフ・トレイルを少し登ると、平坦な道になります。やがてすぐ展望所があり、崖の上からワイメア渓谷の素晴らしい景色を見下ろすことができます。崖には柵が設けられています。天気が良ければ、遠くに海も見えます。向かいの崖をよく探すと野生のヤギがいるかもしれません。手前には、後に歩くことになるキャニオン・トレイルも見えます。景色を楽しんだ後は、来た道をブラック・パイプ・トレイルとの交差点まで戻ります。 交差点を右折し、ブラック・パイプ・トレイルを進みます。道はスイッチバックが多い急な下り坂になり、続けて緩やかなアップダウンを繰り返します。交差点から約500mのところに三叉路があります。左の道はブラック・パイプ・トレイルの続き、右の道はキャニオン・トレイルです。 その3につづく ——————————————————————— 「画像1」ハレマヌ・バレー・ロード 「画像2」クリフ・トレイルの入り口 「画像3」クリフ・トレイルの展望所からの眺め...

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ハワイのトレイルその34~クリフ、ブラック・パイプ、キャニオン(カウアイ島)その1

カウアイ島のコーケエ州立公園(Kōke‘e State Park)にあるハイキングコースです。今回紹介するコースは、ハレマヌ・バレー・ロード(Halemanu Valley Road)という未舗装の道路から始まり、クリフ・トレイル(Cliff Trail)の展望所に寄り道して、ブラック・パイプ・トレイル(Black Pipe Trail)、キャニオン・トレイル(Canyon Trail)を歩き、ワイポオ滝(Waipoo Falls)の滝口まで行きます。 ワイポオ滝は、コーケエ川(Kōke‘e Stream)にある、落差約240mの大きな滝です。滝は、特に雨の後にはハイウェイ550沿いに点在する展望所からとても目立ちます。有名なワイメア渓谷展望台(Waimea Canyon Lookout)から、渓谷の左側に見える滝です。 車でハイウェイ550を北上し、ワイメア渓谷展望台を過ぎます。14マイルの標識を少し過ぎると、ハレマヌ・バレー・ロードが右斜め前に伸びています。ハイウェイ上の左側の広いスペースに駐車して、ハレマヌ・バレー・ロードを歩き始めます。ハレマヌ・バレー・ロードは、四駆車は走ることができますが、普通乗用車で乗り入れることができるコンディションではありません。 その2につづく...

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アキアポーラーアウ(カワリカマハシハワイミツスイ)

アキアポーラーアウは、ハワイミツスイの一種です。ハワイ島の標高約1,400m以上のコアとオーヒアの森に生息します。生息数は少なく、他の多くのハワイミツスイ類同様、絶滅の危機に瀕しています。Hawaii Audubon Societyの『Hawaii’s Birds』第6版(2005年)によると、本種の生息数は、約1,500羽です。アキアポーラーアウという名前は長くて言いにくいため、地元では、「アキ」(「ア」にアクセント)という愛称で呼ばれることもあります。 全長14cmくらいで、雌の方がやや小型です。雄は上面が黄緑色で下面と頭が黄色です。雌と未成鳥は、上面が鈍い黄緑色で下面が灰色味を帯びた緑色です。雄の眼先は黒色で、雌は灰色です。雌雄ともに尾は短く、嘴と足は黒色です。最大の特徴である上嘴は細長く、下にカーブしています。下嘴は真っすぐで、上嘴の約半分の長さです。   木(主にコアの木)の幹と枝の中にいる虫の幼虫を丹念に探します。幼虫を見つけると、頑丈な下嘴でキツツキのように木に穴をあけて、長くカーブした上嘴で幼虫を引き出して食べます。家族単位で移動しますが、他種と混群をつくることもあります。さえずりはメロディアスで、体の大きさのわりには音量があります。地鳴きは、音程が上がるスラーの「チュウィー」と、3~4音からなる「ピユゥウィー」の2種類があり、前者の方が多いようです。 日本語名:カワリカマハシハワイミツスイ ハワイ語名:‘Akiapōlā‘au 英語名:― 学名:Hemignathus wilsoni 分類:アトリ科(Fringillidae) その他:ハワイ島固有種(endemic)、絶滅危惧種(endangered)...

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ティアレ(タヒチアン・ガーデニア)

ティアレは、南太平洋原産の常緑低木です。ハワイで栽培されている外来種の中では、原産地にポリネシアが含まれる数少ない植物の一つです。フランス領ポリネシアの国花で、特にタヒチでは、島のシンボルともいえる代表的な花です。ハワイでは民家の庭などに好んで植えられますが、野生化はしていません。 高さ4mくらいまで生長します。水気の多い低地ではよく育ちますが、高地ではあまり育ちません。葉は対生で、長さ5~16cm。葉の表は光沢がある濃い緑色、裏側は淡い緑色です。花はクリーム色で直径約5cm。5~9枚の花弁があり、花全体は風車のような形をしています。 花は見た目が美しく香りも良いため、ハワイを含めた広い地域で女性の髪飾りなどに使われます。また、ティアレの花弁をココナッツオイルに漬けたものは、モノイ(monoi。古いタヒチの言葉で「香るオイル」という意味。)と呼ばれ、タヒチをはじめとするフランス領ポリネシアでは、女性の髪や肌の手入れに毎日使われる伝統的なオイルです。現在では商業的にも生産されていて、欧米でも人気のあるコスメ用品です。 日本語名:― ハワイ語名:― 英語名:Tahitian gardenia 学名:Gardenia taitensis 分類:アカネ科(Rubiaceae)クチナシ属(Gardenia) その他:外来種(alien)...

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クロガオシャコ

クロガオシャコは、アフリカ原産のシャコです。ハワイには1957年に移入されました。原産地であるエチオピアやエリトリアでは、森の減少が原因で生息数は減りつつありますが、ハワイでは外来種として定着しています。     ハワイではマウイ島以外の主要な島々に分布します。カウアイ島とハワイ島で特に多く見られます。多くは標高約300m以上の乾燥した高地に生息しますが、それより低い湿潤な森でも見られます。峡谷の多い草地や低木林を好みます。早朝と夕方は道路に出てきて歩き回る姿もよく見られます。特に雨の日に人が目にすることが多いようです。     全長41cm。雌雄同色。体は斑模様のある茶色で、頭は栗色、喉は白色です。目の上に黒い線があります。「クワッ、クワッ、クワッ、クワッ」と鳴きます。鳴き声は、まるで人が高笑いしているように聞こえるため、ハワイでは「Laughing Bird(笑い鳥)」と呼ぶ人もいます。カウアイ島のワイメア渓谷などでは、本種の鳴き声がエコーして静かな渓谷に響き渡ります。     日本語名:クロガオシャコ ハワイ語名:― 英語名:Erckel’s Francolin 学名:Francolinus erckelii 分類:キジ科(Phasianidae) その他:外来種(alien)  ...

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カロ(タロイモ)

カロ(タロイモ)は、古代ポリネシア人にとって最も大切だった作物です。ハワイの伝説の中でも重要な位置を占めていて、神聖な植物とされてきました。根茎や葉が食用になり、熱帯地域で広く栽培されています。原産地はインドだと考えられています。ハワイでは主要6島全てで栽培されているほか、山間の渓流沿いなどで野生化したものも見られます。ハワイには300以上の品種があり、栽培技術は世界のどの地域よりも発達しています。ハナレイ(Hanalei、カウアイ島)のカロ畑が特に有名です。   高さ1mほどに生長します。野生のものは、栽培種よりも小型であることが多いようです。葉は長さが25~45cm、幅が12~32cmで、ハート型の明るい緑色です。根茎は最大で直径15cmになります。       火を通したカロの球茎をすりつぶしたものに水を加えて練り込んで、やや粘りのあるペースト状にしたものはポイ(poi)とよばれ、ポリネシア人の主食でした。今日でもハワイではよく食べられます。また、すりつぶした生の球茎にをココナッツミルクと混ぜて焼いたプディングは、クーロロ(kūlolo)と呼ばれます。     日本語名:サトイモ、タロ ハワイ語名:kalo 英語名:― 学名:Colocasia esculenta 分類:サトイモ科(Araceae)サトイモ属(Colocasia) その他:ポリネシアン移入種(Polynesian introduction)  ...

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ミヤマハッカン

ミヤマハッカンは、ニワトリくらいの大きさのキジです。パキスタン北部、ネパール、ブータン、アッサム、ミャンマー、タイ、中国南部に分布します。ハワイには1962年にハワイ島のプウ・ワア・ワア(Pu’u Wa’a Wa’a)に移入されました。それから10年ほど経った後に急激に数を増やし、今ではハワイ島の標高300m~2,300mの湿潤な森に広く生息しています。 全長73cm、雌雄異色。雄の成鳥は光沢のある濃い青色で、胸は灰色です。雌はやや小型で、茶色の斑模様があります。雌雄とも目の周りは赤い皮膚が裸出しています。冠羽があり、尾は長くカーブしています。 森の中では警戒心が強い鳥ですが、特に早朝と夕方には道路沿いや開けた場所に出てきて、餌である種子や昆虫などを探しながら歩き回る姿がよく見られます。ハワイ火山国立公園内のキープカプアウル(Kīpukapuaulu、別名:バードパーク)などでは人に慣れていて、間近で見ることができます。英語名であるKalij PheasantのKalijは、インド北部での本種の呼び名です。Pheasantはキジ科の鳥の総称です。 日本語名:ミヤマハッカン ハワイ語名:― 英語名:Kalij Pheasant 学名:Lophura leucomelanos 分類:キジ科(Phasianidae) その他:外来種(alien)...

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オーヘロ

オーヘロは、ブルーベリーの仲間です。V. calycinum、V. dentatum、V. reticulatumの3種あり、すべてハワイ固有種です。古代ポリネシア人がハワイで見つけた植物の中では、数少ない食べられる果実のひとつでした。今日では果実は生で食されるほか、加工してジャム、シロップ、パイ、タルトなどが作られます。葉は、乾燥してレイに使われます。 V. calycinumは、高さ1~5mで、オーヘロの中で最も大きく育ちます。オーヘロ・カウ・ラーアウ(ʻōhelo kau lāʻau)とも呼ばれます。直訳すると「木に置かれたオーヘロ」という意味です。V. dentatumは、高さ0.3~3mで、湿った森でみられます。V. reticulatumは、高さ0.1~2mで、3つの中では最も多くみられます。オーヘロ・アイ(ʻōhelo ʻai)とも呼ばれます。直訳すると「食べ物のオーヘロ」という意味です。V. calycinumとV. dentatumは、主要6島すべてに分布します。V. reticulatumは、マウイ島とハワイ島に多く、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島ではあまり見られません。 ハワイ島では、オーヘロの実は、火山の女神ペレに捧げられる神聖なものでした。人々は、キーラウエアの近くでオーヘロの実の食べるときには、まずペレが住んでいるとされるハレマウマウ・クレーターにオーヘロの実がついた枝を投げ入れ、 ペレにオーヘロの実を捧げていたそうです。果実はまた、ネーネー(ハワイガン)の好物でもあります。 日本語名:― ハワイ語名:‘ōhelo 英語名:― 学名:Vaccinium calycinum、Vaccinium dentatum、Vaccinium reticulatum 分類:ツツジ科(Ericaceae)スノキ属(Vaccinium) その他:ハワイ固有種(endemic)...

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マツリカ(ピーカケ)

マツリカは、ジャスミンの一種で、南アジアと東南アジアが原産の常緑低木です。ハワイでは「ピーカケ(ピカケ)」という名でよく知られています。つぼみをロープ状に繋げたピーカケ・レイには、格別の気品と芳香があります。レイのほかに、香水や茶(ジャスミンティー)の原料にもなります。 花はクリーム色で、大きく分けて一重咲き(single)、二重咲き(semi-double)、八重咲き(doubleまたはrose)の3タイプがあります。しかし、ある本ではsingleとdoubleの2種類とされていたり、また別の本ではsingle、double、roseの3種類だったり、あるいはこれに多数らせん状タイプ(multi-whorled)を加えて4種類としたりと、筆者によってまちまちで、名称や基準は曖昧であるようです。レイに使われるのは、ほとんどが一重咲きのもので、一般的にピーカケといえばこのタイプです。二重咲きは、花弁が細長く、二つの花が一つになって咲いているような形をしています。八重咲きは、多数の先が丸い花弁からなり、その姿がバラの花に似ていることから、ローズ・ピーカケとも呼ばれます。 マツリカは、カイウラニ王女が愛した花として知られています。ピーカケというハワイ語は、クジャクの英語である「peacock」をハワイ語の発音にしたものです。カイウラニ王女が、クジャクと同じようにマツリカも愛したことから、マツリカもピーカケと呼ばれるようになったと言われています。 日本語名:マツリカ(茉莉花) ハワイ語名:pīkake 英語名:Arabian jasmine 学名:Jasminum sambac 分類:モクセイ科(Oleaceae)ソケイ属(Jasminum) その他:外来種(alien)...