」ピーカケ(左から一重咲き、二重咲き、八重咲き)

」ピーカケ(左から一重咲き、二重咲き、八重咲き)

マツリカは、ジャスミンの一種で、南アジアと東南アジアが原産の常緑低木です。ハワイでは「ピーカケ(ピカケ)」という名でよく知られています。つぼみをロープ状に繋げたピーカケ・レイには、格別の気品と芳香があります。レイのほかに、香水や茶(ジャスミンティー)の原料にもなります。

ピーカケ(つぼみ)

ピーカケ(つぼみ)

花はクリーム色で、大きく分けて一重咲き(single)、二重咲き(semi-double)、八重咲き(doubleまたはrose)の3タイプがあります。しかし、ある本ではsingleとdoubleの2種類とされていたり、また別の本ではsingle、double、roseの3種類だったり、あるいはこれに多数らせん状タイプ(multi-whorled)を加えて4種類としたりと、筆者によってまちまちで、名称や基準は曖昧であるようです。レイに使われるのは、ほとんどが一重咲きのもので、一般的にピーカケといえばこのタイプです。二重咲きは、花弁が細長く、二つの花が一つになって咲いているような形をしています。八重咲きは、多数の先が丸い花弁からなり、その姿がバラの花に似ていることから、ローズ・ピーカケとも呼ばれます。

シェラトン・プリンセス・カイウラニの近くに立つカイウラニ王女の銅像。足下にはインドクジャクがいます。現在のホテルがある場所は、カイウラニ王女が暮らしていたアーイナハウという地所の入口付近にあたります。

シェラトン・プリンセス・カイウラニの近くに立つカイウラニ王女の銅像。足下にはインドクジャクがいます。現在のホテルがある場所は、カイウラニ王女が暮らしていたアーイナハウという地所の入口付近にあたります。

マツリカは、カイウラニ王女が愛した花として知られています。ピーカケというハワイ語は、クジャクの英語である「peacock」をハワイ語の発音にしたものです。カイウラニ王女が、クジャクと同じようにマツリカも愛したことから、マツリカもピーカケと呼ばれるようになったと言われています。

日本語名:マツリカ(茉莉花)
ハワイ語名:pīkake
英語名:Arabian jasmine
学名:Jasminum sambac
分類:モクセイ科(Oleaceae)ソケイ属(Jasminum)
その他:外来種(alien)