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ハワイのトレイルその21~プウ・ラアウ・ロード(ハワイ島)(2)

プウ・ラアウ・ロード(1)の続きです。序盤以降は、主にマーマネとナイオからなる、乾燥した森の中を歩きます。一帯にはハワイ・アマキヒ、ハワイ・エレパイオ、プエオなどの野鳥が生息しています。プウ・ラアウ・ロードのような、マウナ・ケアの乾燥した森にすむハワイ・エレパイオは、他の地域のハワイ・エレパイオに比べて頭部が白いのが特徴です。     プウ・ラアウ・ロードは、パリラ(キムネハワイマシコ)という、今日ではハワイ島のマウナ・ケアにのみに生息する、大変希少なハワイミツスイの生息地でもあります。パリラを絶滅させないために様々な保護対策がとられてきましたが、残念ながらパリラの生息数は毎年減り続けていて、国際自然保護連合のレッドリストでは2009年より『絶滅寸前(CR)』に指定されています。     標高約2,300mまで登ると、このハイキングの折り返し地点である古い山小屋があります。山小屋は、1950年代にハンターのために立てられたものです。山小屋の近くにはユーカリの林があります。帰りは、来た道を下ります。下り道では、ノース・コハラ・コースト、マウイ島、マウナ・ロアなどの景色が眼下に広がります。       写真:(上から) マーマネとナイオの森 プウ・ラアウ・ロードのハワイ・エレパイオ パリラ(キムネハワイマシコ) パリラ(キムネハワイマシコ) 場所:マウナ・ケア(ハワイ島) コース:往復 往復距離:13.5km 高低差:540m   powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。...

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二枚貝の話

この週末はひな祭りでしたね。ハワイでもひな祭りは”girls day”と言ってお祝いします。ひな祭りと言えばハマグリのお吸い物ですが、あいにくこちらではハマグリが手に入らなかったので、代わりにアサリに似たマニラクラムでお吸い物を作りました。そういえば、アサリや蛤などの二枚貝には左右があるのをご存知ですか?今回は二枚貝のお話をしたいと思います。 二枚貝は軟体動物門二枚貝網に属する生き物を指します。二枚貝の左右の見分け方ですが、まずアサリやハマグリなどの二枚貝を、蝶番(ちょうつがい、二枚の貝が付いている部分)の方が上になるように持ちます。上の蝶番側が背側、反対側の貝が開く方が腹側になります。次に蝶番の部分を見ると、殻頂(一番出っ張った部分)の片側に、二枚の貝をくっつけている靭帯(結合線維)があるのがわかります。この靭帯のある方が貝の体の後方、ない方が前方です。殻頂を上にして、靭帯が殻頂より自分側に来るようにして持った時、左側にあるのが左の殻、右側にあるのが右の殻です。ちょっとややこしいですが、次回アサリを食べる時には是非貝殻を見てやってみてください。 ところで、先程お話したマニラクラムですが、マニラと名が付くものの、メインランドで取れる貝のようです。日本のアサリと味は似ていますが形は多少大きく、アサリとは別の属に分類されています。ハワイでアサリと付く料理には大抵マニラクラムが使われていますので、是非味わってみて下さい。 powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。...

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ハワイのトレイルその21~プウ・ラアウ・ロード(ハワイ島)(1)

ハワイ最高峰であるマウナ・ケア山(4,207m)の西側の斜面を通るプウ・ラアウ・ロード(未舗装)を、6kmほど登ったところにある山小屋まで行くコースです。プウ・ラアウ・ロードは、ハイウェイ200(別名サドル・ロード)の43マイルと44マイルの標識の間にある、『Kilohana Hunter Checking Station』から始まります。プウ・ラアウ・ロードは、2WD車では通行できません。(写真はプウ・ラアウ・ロードの入り口付近)   プウ・ラアウ・ロードは、狩猟エリアでもあるので、オレンジ色等の明るい色の服を着用して、道路から離れないように注意します。またハンターの車の他にオフロードバイクやATV(全地形対応車)も走ります。車が通った後は砂埃が上がってハイカーとしてはあまり気持ちのよいものではありません。静かにハイキングを楽しみたいなら週末を避けて平日に出かけるのがベストでしょう。(写真はプウ・ラアウ・ロード)   入り口と山小屋のちょうど中間付近に『R-15』との交差点があります。R-15は、右手に見えるプウ・アフモアという丘の頂上まで続く約2.5kmの道です。R-15の他にも途中でいくつもの分かれ道がありますが、プウ・ラアウ・ロード(R-1)は、常に一番広い道ですのでわかりやすいと思います。   (2)につづく (写真はR-15とプウ・アフモア)   powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。...

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ヒトデの話

先日、教えている授業の中でヒトデの出て来るビデオを見ました。ヒトデといえばやはり、星形の体が一番の特徴ですよね。ちなみにうちの娘は小さい頃、星形を覚えるより先にヒトデを覚えてしまったので、星形を見ると「お星様」と言わずに「ヒトデさん」と言っていました。今回はそんなヒトデのお話です。 ヒトデはウニやナマコと同じ棘皮動物の仲間です。英語では見た目通りsea starとかstarfishと呼ばれます。ほとんどのヒトデは5本の腕を持っていますが、中にはオニヒトデのように何十本と腕を持つものもいます。ヒトデをひっくり返してみると腕の裏にたくさんの管足という小さな足が付いていて、この足を使って動いています。管足の先は吸盤になっているので、岩などにも垂直に貼付けるのです。また、ヒトデは腕が無くなっても、その部分を再生させることができます。たまに1、2本の腕が他の腕より短くて、いびつな星形のヒトデを見かけますが、これは失った腕がまだ再生途中だからです。 見た目は星形でかわいらしいヒトデ。でも餌を食べる時は口から内蔵の一部(胃)が出てきて、体外で餌を消化します。ヒトデの口は、体の裏側の中央にあります。2枚貝なども管足でこじ開けて、口から出した胃で消化して食べます。ちょっと怖いですよね。 powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。...

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ハワイのトレイルその20~マリナーズ・リッジ(オアフ島)

マリナーズ・リッジは、オアフ島の東半分に長く連なるコオラウ山脈の山頂の一つに登るトレイルです。 コオラウ山脈の山頂に達することができるトレイルは、マリナーズ・リッジの近くに他にもクリオウオウ・リッジ、ウィリウィリヌイ・リッジ、ハワイロア・リッジなどがありますが、マリナーズ・リッジは、それらの中でも比較的難易度の低い、家族向けのトレイルと言えます。週末には多くの地元の人たちがハイキングを楽しみます。   トレイルの入り口は、ハワイ・カイにあります。ワイキキ方面から車で行く場合は、カラニアナオレ・ハイウェイを東に進んで、ハワイ・カイのRoy’sレストランがあるKeahole Streetを左折します。やがて道はHawaii Kai Driveになり、そのまま進んで、Kaluanui Roadとの信号がない交差点を左折して、Kaluanui Roadを登ります。 Kaluanui Roadが行き止まりになる場所がトレイルの入り口です。車はKaluanui Roadに路上駐車します。トレイルは、コア・ハオレやウーレイなどが生える乾燥したエリアから始まり、グアバの林、アイアンウッドの林など通ります。通常は1時間以内で山頂に到達できるでしょう。 山頂からはワイマナロ・ベイなどのウインドワード側の景色を眺めることができます。 景色を楽しんだ後は、来た道を戻ります。 場所:ハワイ・カイ(オアフ島) コース:往復 往復距離:4.8km powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。...

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ナマコの話

初めてのグアムの海で泳いだ時、底まで見えるキレイな海もさることながら、海底にナマコがたくさんいることがとても衝撃でした。 真っ黒で巨大なナマコは動かないのに不気味で、素足で踏まないように細心の注意を払い、サンダルをはいて泳いでいたのを思い出します。今回はそんなナマコのお話です。 ナマコはウニやヒトデと同じ仲間で、棘皮(きょくひ)動物門に属しています。 細長い体の片側の端が口、反対側の端が肛門になります。 英語名はSea Cucumber(海のキュウリ)です。 形は細長いですが、輪切りにしてみると棘皮動物の特徴である五放射相称(対称軸が5本引けること)をしています。私がナマコに関して一番面白いと思う特徴は、身の危険を感じると肛門から内臓を吐き出すことです。 多くのナマコはキュビエ器官という白い糸状の器官を持っていて、これが敵にネバネバと張り付いて動きを妨害します。このキュビエ器官は、吐き出されてもしばらくするとまた再生するそうです。 しかし、ただでさえ見た目がちょっとグロテスクなのに、体内から内蔵が飛び出してきたらさらにグロイですよね・・・。 以前ナマコの解剖中に、アメリカ人のクラスメートが日本人はナマコを食べるとどこかで聞いたらしく、かなり引き気味でした。でも私もナマコは食べたことありません。 「君も食べるの?」と聞かれた私は思わず「私はちょっと無理。日本人でもみんなが食べる訳じゃないんだよ~。」と言ってしまいました。 写真: ナマコとウニ     powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。...

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シリアカヒヨドリ

シリアカヒヨドリは、国際自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会が定めた『世界の侵略的外来種ワースト100』の一つに選ばれている鳥です。 熱帯のアジアが原産です。 1950年代の中頃にオアフ島で無許可に放されたことがあって以来、オアフ島では外来種として定着していて、農作物に深刻な被害を与えています。 カウアイ島、ハワイ島、モロカイ島、カホオラヴェ島での目撃情報もまれにあります。 オアフ島以外の島での目撃情報は、すぐにハワイ州の Department of Land and Natural Resources に報告されるべきです。 全長21cm。 雌雄同色。 日本語名にも英語名にもあるとおり、赤色のお尻が大きな特徴です。 頭部は黒色で、短い冠羽があります。 体は上部も下部も黒色で、腹部はやや明るい色です。 果実や虫を食べるほか、トカゲを食べることもあります。 また、オーキッドのつぼみを貪り食うことでも知られ、オーキッドを育てている人たちにとってもやっかいな存在です。 電線や木の枝などに止まっている姿をよく見ることができます。 都市部だけでなく、山間の森にも多く生息しています。 繁殖は通年行われ、大きな木に巣を作り、2~4個の卵を産みます。 日本語名:シリアカヒヨドリ 英語名:Red-vented Bulbul 学名:Pycnonotus cafer 分類:ヒヨドリ科(Pycnonotidae)シロガシラ属(Pycnonotus) その他:外来種   powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。...

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フグの話

ハワイは最近寒い日が続いています。 もちろん日本と比べたら全然暖かいのですが、普段もっと暖かい分、暖房器具や衣服、寝具など防寒対策が全く無いのが難点。 この季節、我が家では鍋をすることが多くなります。 私の個人的な好みですが、冬の鍋で一番好きなのはふぐちり。 ふぐちり以外でも、ふぐ刺しや唐揚げなど、とにかくフグが好きなんです。 さすがにハワイではそうそうフグを頂く機会はありませんが・・・。 今回は、大好きなフグのお話です。 フグはフグ目フグ科に属する魚です。 フグといえば怒ると膨れるのが特徴ですよね。 膨れると体積が2倍以上になるそうです。 グの英語名は”pufferfish”ですが、これは文字通り「プッと膨れる魚」という意味です。 フグのもう一つの特徴といえば毒。 フグの毒は、テトロドトキシンという名前の神経毒です。 実は天然のフグはこの毒を自分自身で生産している訳ではなく、餌として食べる貝などから体内に取り入れます。 では、フグ毒を作っているのが餌の貝かというとそれも違います。 フグ毒を作っている大元は実は海中に生息する細菌で、この細菌の死骸が海底に沈み、次に海底の泥に含まれる有機物を餌とする貝などの体内に入り、最終的にその貝を食べるフグの体内に取り込まれるのです。 フグには毒に対する耐性があるので、毒を持った貝を食べても大丈夫なのです。 また、養殖のフグは毒を持たないのですが、これは人間が与える餌に毒が含まれていないからです。 powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。...

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アニアニアウ

アニアニアウ ピヘア・トレイル アニアニアウ アニアニアウは、ハワイミツスイの仲間ではもっとも小型の種です。 ハワイ諸島の中でもカウアイ島のみに生息する鳥です。 コケエ州立公園のピヘアトレイルなどで見ることができます。 しかしながら2012年の時点では、数年前と比べても、アニアニアウを見れる機会は少なくなってきたような印象があります。 カウアイ島の標高900m以上の在来植物の森に生息します。 以前はカウアイ島のほとんどの森に広く分布していましたが、1900年代初期までには、標高の低い森ではあまり見られなくなりました。 全長10cm。雌の方が雄よりやや小型です。 雌雄異色で、雄はテニスボールのような明るい黄色で、雌と若鳥はやや鈍い黄色です。嘴は茶色っぽい色で、下嘴の根元部分は明るいグレーです。 嘴はほんの少し下にカーブしています。   虫、花の蜜、果実を探して枝から枝へ素早く飛び回ります。 一定のコースを回遊する場合が多く、同じ鳥が同じ木の同じ花に再びやってきます。 野生のアニアニアウの寿命はわかっていませんが、飼育のもとでは最長9年半生きたという記録があるそうです。 ハワイ語名:’Anianiau 学名:Hemignathus parvus 分類:アトリ科(Fringillidae)ハワイミツスイ亜科(Drepanidinae) その他:カウアイ島固有種   powered by ロイヤルグリーン ライター:Haya こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。  ...

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エビの話

サンゴサラサエビとハーレクインシュリンプ ロブスター   年が明けてから既に十日ほど経ってしまいましたが、皆様新年明けましておめでとうございます。 2013年もどうぞよろしくお願い致します。 ハワイでも新年はおせち料理を頂きます。 本当は自分で作ることができればよいのですが、我が家は毎年とあるところで購入しています。 そのお節の中に、エビとロブスターが入っていました。 そこで今回は、このエビのお話です。 一般的に”エビ”と呼ばれているのは、節足動物門、甲殻亜門、軟甲網、十脚目に属する生き物のうち、ヤドカリとカニの仲間を除いたものです。 英語で日本語の”エビ”に当たる単語は3つあり、大きさで使い分けられています。 車エビくらいの大きさのものは“prawn”、それより小さいものは“shrimp”、車エビより大きく伊勢エビくらいの大型のものは“lobster”になります。 しかしレストランでは、車エビ程度の大きさのてんぷらでも大抵”shrimp tempura”といわれているので、実際には“shrimp”と“prawn”の違いは結構曖昧なのではないでしょうか。   エビといえばやっぱり一番の特徴は殻ですね。 この殻はキチン質でできています。 体は頭胸部と腹部の2つに分けられ、頭胸部には全部で13対もの付属肢が付いています。 付属肢は前から2対の触覚、大あご、2対の小あご、3対の顎脚と5対の歩脚となっています。 ちなみに、ロブスターやザリガニの持つハサミは第一歩脚の先がハサミのようになって大きく発達したもので、主に敵の威嚇のために使われます。 powered by Aloha Sound(ハワイアンミュージックダウンロードサイト) ライター:Mahealani 東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。...