2931-1-20130205104836初めてのグアムの海で泳いだ時、底まで見えるキレイな海もさることながら、海底にナマコがたくさんいることがとても衝撃でした。

真っ黒で巨大なナマコは動かないのに不気味で、素足で踏まないように細心の注意を払い、サンダルをはいて泳いでいたのを思い出します。今回はそんなナマコのお話です。

ナマコはウニやヒトデと同じ仲間で、棘皮(きょくひ)動物門に属しています。
細長い体の片側の端が口、反対側の端が肛門になります。
英語名はSea Cucumber(海のキュウリ)です。

形は細長いですが、輪切りにしてみると棘皮動物の特徴である五放射相称(対称軸が5本引けること)をしています。私がナマコに関して一番面白いと思う特徴は、身の危険を感じると肛門から内臓を吐き出すことです。
多くのナマコはキュビエ器官という白い糸状の器官を持っていて、これが敵にネバネバと張り付いて動きを妨害します。このキュビエ器官は、吐き出されてもしばらくするとまた再生するそうです。

しかし、ただでさえ見た目がちょっとグロテスクなのに、体内から内蔵が飛び出してきたらさらにグロイですよね・・・。
以前ナマコの解剖中に、アメリカ人のクラスメートが日本人はナマコを食べるとどこかで聞いたらしく、かなり引き気味でした。でも私もナマコは食べたことありません。

「君も食べるの?」と聞かれた私は思わず「私はちょっと無理。日本人でもみんなが食べる訳じゃないんだよ~。」と言ってしまいました。

写真: ナマコとウニ

 

 


東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。