ワイキキ水族館のオオシャコガイ

ワイキキ水族館のオオシャコガイ

この前、小学1年生になる長女がワイキキ水族館に遠足に行ってきました。何を見て何を学んだのか、色々と話してくれたのですが、その内の一つに屋外の広場に展示されているきれいな色の貝がありました。そこで今回は、オオシャコガイという、このきれいな二枚貝のお話です。

(画像2) オオシャコガイの殻

(画像2) オオシャコガイの殻

オオシャコガイ(英語ではGiant Clam)は太平洋、インド洋の暖かいサンゴ礁の海に生息する世界最大の貝で、体長1m以上、体重200kg以上になることもあります。ワイキキ水族館の屋内にある水槽にも、かなり大きなオオシャコガイが展示されています。寿命はなんと、100年以上もあるそうです。以前、ハワイ大学の授業中に見たビデオでは、南太平洋の島の人々がこのオオシャコガイの殻を赤ちゃんの入浴に使っているシーンがありましたが、たしかに赤ちゃん用のお風呂にぴったりです。結構古いビデオ(白黒でした)だったので、今でも使われているのかどうかは定かではありませんが・・・。

きれいな色の外套膜

きれいな色の外套膜

オオシャコガイの殻は波状をしていて、海底に上向きに殻を少し開いた状態で生息しています。2枚の殻の間から青や緑のきれいな色をした外套膜をのぞかせていますが、この色は共生している渦鞭毛藻の褐虫藻(以前お話したサンゴに共生しているものと同じです)によるものです。オオシャコガイがこんなに大きく成長できるのは、この褐虫藻が光合成してできた栄養分のおかげなのです。