マニニ

マニニ

He Aloha No ‘O Honoluluというハワイアンソングがありますが、この歌の中に、マニニという魚が登場するのですが、皆さんはマニニがどんな魚かご存じでしょうか?マニニはハワイの海でよく見られる小型の魚です。今回は、このマニニについてお話ししたいと思います。

ワイキキ水族館のマニニ

ワイキキ水族館のマニニ

マニニというのはハワイ語で、日本語ではシマハギ、英語ではConvict tangもしくはConvict surgeonfishと呼ばれる魚で、スズキ目ニザダイ亜目ニザダイ科に属しています。たいちょうは20cmほどで、一番の特徴はその楕円形でクリーム色っぽいの体に縦に走る5、6本の黒い縞模様です。英語名の“convict”とは囚人のことで、白と黒の縞模様が囚人服のように見えるから、その名が付けられたと言われています。熱帯の珊瑚礁の比較的浅い海に生息し、主に岩の表面やサンゴの隙間などに生えている小さい海藻を餌としています。

(画像3) ワイキキ水族館のマニニ

(画像3) ワイキキ水族館のマニニ

ニザダイの仲間は尾に刃のようなトゲを持っていて、それは競争や防御のために使われています。もちろんマニニにもこのトゲはありますが、あまり発達していません。マニニは、大きな群れを作ることと、その体の模様によって、捕食者からの攻撃を防いでいると言われています。マニニのような海藻を主食とする魚は、サンゴより成長の速い海藻が珊瑚礁にはびこるのをふせぐ、大切な役割をしています。ワイキキ水族館にもたくさんいますので、ぜひどんな魚か見てみてください。