ゴクラクチョウカ(花)

ゴクラクチョウカ(花)

ハワイの観光客にとって、オレンジ色の鶏冠を持つ鶴のような鳥の頭を連想させるカラフルで美しい花は、いかにも南国気分を盛り上げてくれます。バナナやヘリコニアなどとおなじショウガ目に属する植物です。ヘリコニアと同じように、観賞用として栽培され、花屋などで販売されています。民家の庭でもよく見られます。キルトなどのハワイアンアートや、ステンドグラスなどの工芸品のモチーフとして使われることも多い植物です。

ゴクラクチョウカ(花)

ゴクラクチョウカ(花)

葉はバナナの葉に似ていて、長さは90~120cm。茎のように見えるのは葉柄です。花の形を鳥に例えた場合に、嘴の部分にあたるのは苞です。花は2週間以上咲き続けます。アフリカに生息するタイヨウチョウ(太陽鳥)という鳥が花粉を運んで受粉するような作りになっているため、タイヨウチョウが生息しないハワイでは、種を作ることはほとんどありません。

 

ゴクラクチョウカ(花)

ゴクラクチョウカ(花)

白色の花を咲かせる近縁種(Strelitzia nicolai)もあります。こちらはジャイアント・ホワイト・バード・オブ・パラダイス(giant white bird of paradise)などと呼ばれ、6mくらいまで成長し、ハワイでは広大な敷地を持つリゾート地や商用施設に植えられることが多いようです。

日本語名:ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)
ハワイ語名:―
英語名:bird of paradise
学名:Strelitzia reginae
分類:ゴクラクチョウカ科(Strelitziaceae)ゴクラクチョウカ属(Strelitzia)
その他:外来種(alien)