ハワイ大学の卒業式会場

大学院生の帽子と左に垂れたふさ

 5月のハワイは卒業シーズン。
先週末の5月12日にはハワイ大学でも卒業式が行われました。
私事ですが、この度無事、修士課程を修了する事ができましたので、卒業式に参加して参りました。
今回は、海の中から一歩出て、このハワイ大学の卒業式のお話をしたいと思います。
 
 実はハワイ大学では、1年に2回卒業式が行われます。
秋学期が終わる12月と春学期が終わる5月です。
アメリカの大学は、1年生の時から同じ学部でも卒業まで個人個人バラバラに授業を取って行くので、卒業時期が全員バラバラなのです。
秋学期の卒業式では学部生(学士号取得者)と大学院生(修士号と博士号取得者)の卒業式は一緒に行われますが、秋学期より卒業者数の多い春学期では、午前中が学部生、午後が大学院生と卒業式が一日2回行われます。

アメリカの卒業式と言えば、トレードマークはあの四角い帽子ですね。
卒業生は、その帽子と同色のガウンも着て式に出ます。
学校によってガウンと帽子の色は違いますが、ハワイ大学では学部生は緑、大学院生は黒です。
ちなみに、修士号と博士号ではガウンのデザインが微妙に違います。
また、帽子にはふさが付いていて、取得する学位によってふさの色が違うのです。
学士号取得者は、式が始まる時はこのふさを右に垂らしていますが、式の終わりに全員そろってふさを左に移します。
既に学士号を持っている大学院生は、式の始めから左に垂らしています。

 
 ところで今回の卒業式では、村上春樹さんが名誉博士号を授与されていました。
同じ式で自分も卒業できた事は、なんだか嬉しい出来事でした。


東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。