上野動物園のシロクマ

サンクスギビングも終わり、今年もあとはクリスマスを残すのみとなりました。
冬になると登場回数が増える動物にシロクマがあります。
ここハワイのクリスマスイルミネーションでもよく見かけます。
そこで今回は、このシロクマのお話をさせて頂きます。
シロクマはホッキョクグマとも呼ばれますが、その名の通り北極近辺に住んでいて、毛が白いのが一番の特徴です。
やはり住んでいる場所と白い体が冬を思わせるのでしょうか。
シロクマはヒグマやツキノワグマと同じ仲間ですが、体長2.5m、体重は600kgにもなり、クマの中でも最大です。
また、頭が小さい、首が長い、“なで肩”など、海で泳ぐのに適した体つきをしています。
イルミネーションなどで見るシロクマは何となくかわいいキャラクターですが、実物はかなり獰猛で、研究者がなかなか近付けないので研究が進まない、なんて話も聞いたことがあります。
嗅覚が非常に鋭く、1.5km以上離れた所にいる獲物のアザラシを探し出すことができるそうです。
 
さて、よく絵本やアニメなどで、シロクマとペンギンが一緒に登場することがありますね。
どちらも雪と氷に囲まれた極地に住んでいるから、同じところに住んでいると勘違いされているかもしれません。
しかし、シロクマが北極に住んでいるのに対し、ペンギンは南半球にしか存在しないのです。
ということで、シロクマとペンギンが一緒にいることは実際にはあり得ないのです。
 


東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。