ワイキキ水族館のウニ

ワイキキ水族館のウニ

毎年夏休みは家族と日本に帰省します。今年も2週間ほど滞在してきました。日本滞在中の一番の楽しみは食事です。ローカルの友達にも「日本に行ってくる」と言うと「美味しいもの食べて来るんだねー。」と言われます。何を食べても美味しかったのですが、滞在最終日に頂いたお寿司は絶品でした。お寿司と言えば、ウニは外せません。そこで今回は、ウニのお話。

触っても痛くないコレクター・アーチン

触っても痛くないコレクター・アーチン

ウニは棘皮(きょくひ)動物門に属していて、同じ棘皮動物の仲間にはヒトデやナマコがいます。トゲトゲに覆われていますが、私達が良く見かけるものは毒があるわけではないので、触っても大丈夫です。トゲの長いものは毒がある事があるので、気をつけましょう。ウニの多くは草食性なので、 ハワイ大学の研究所ではウニを飼って水槽内に海藻が蔓延らないようにしていることも。ウニの口はトゲトゲとは反対側の裏面中央にあり、ウニをひっくり返してよく見ると小さい穴があるのが分かります。実験でウニの解剖をした時に一番面白かったのが、「アリストテレスの提灯」と呼ばれる器官です。「なんでアリストテレスの提灯?」と、名前のインパクトが強かったのですが、これは口のすぐ内側にある咀嚼器で、歯の役割をしています。

パイプウニ

パイプウニ

ハワイ大学にはウニの研究をしている人もいます。自生種(ハワイに元々いる種)のウニを使って外来種の海藻を減らす方法など、海藻が専門の私にとってもおもしろい研究です。しかし以前、ウニの研究をしている大学院生(女性)がウニを手の平に乗せて「可愛いでしょ~。」と言っていた時はちょっと笑えました。可愛いか可愛くないかと聞かれたら、彼女には申し訳ないけど正直可愛くはないです。日本人の私には、ウニは「可愛い」ものではなく、やはり寿司ネタにしか思えないのでした。