ウルへ

ウルへ

ウルへ(コシダ)は、ハワイの広い地域に在来種として生育するシダ植物です。ハワイの他にもカリブ海諸島、インドネシア、ポリネシア、アフリカ、アメリカ大陸、アジア、ニュージーランド、オーストラリアなど、世界の広い地域に分布します。ハワイでは主要な島々すべてに自生します。

地面を覆うウルへ

地面を覆うウルへ

ハワイの水気の多い森をハイキングすれば、まるで絨毯のように地面を覆っているウルヘを、ほぼ必ずと言っていいほど見ることができるでしょう。このような場所では、山火事や地滑りなどで地面が表れることがあっても、すぐにウルへの”絨毯”で覆われます。尾根などでは、ウルへが丘の一面のほとんどを分厚く覆っていることもよくあります。茎は分岐に分岐を重ね、一個体の長さを図ることはできないくらい大きくなります。

ウルへ(葉のクローズアップ)

ウルへ(葉のクローズアップ)

一般的に、Dicranopteris linearisという種がウルヘと呼ばれますが、固有種のSticheris owhyhensisという種もあります。他に、Diploterygium pinnatumという近縁種もあり、こちらはハワイ語ではウルヘ・ラウ・ヌイ(uluhe lau nui)といいます。「大きな葉のウルヘ」という意味です。いずれもDicranopteris linearisほど一般的ではありません。

「画像3」

日本語名:コシダ(小羊歯)
ハワイ語名:uluhe、unuhe
英語名:false staghorn fern
学名:Dicranopteris linearis
分類:ウラジロ科(Gleicheniaceae)コシダ属(Dicranopteris)
その他:ハワイ在来種(indigenous)