ベニーの新聞記事

ベニーの新聞記事

先日の新聞に、釣り針が刺さった状態で発見されたハワイアンモンクシールが、獣医による手術後に回復して海に返されたことが記事になっていました。以前にも書かせていただきましたが、モンクシールは絶滅危惧種で保護されているため、こういうことがあると大きく報道されます(この記事も一面に載っていました)。今回は、このモンクシールのニュースについてお話しさせて頂きたいと思います。

(画像2) シーライフパークのハワイアンモンクシール

(画像2) シーライフパークのハワイアンモンクシール

ベニーというオスの12歳のモンクシールは、昨年の年末に口から釣り糸が出てきている状態で発見され、アメリカ海洋大気庁(National Oceanic Atmospheric Administration、略してNOAA:ノアと呼ばれます)の職員に保護されました。NOAAには海洋生物の保護を主な業務とする部署があり、モンクシールやウミガメの保護はこの部署が担当しています。レントゲンの結果、ベニーの胃には10 cmほどの釣り針が刺さり、針に付いていたワイヤーリーダーが食道を通って口から出てきていることがわかり、手術で取り除かれることになりました。手術は無事成功し、2週間ほどのリハビリ期間を経て、元気になったベニーがこの日、NOAAの職員らに見送られて海に返されたのです。

(画像3) ミッドウェイのハワイアンモンクシール

(画像3) ミッドウェイのハワイアンモンクシール

現在、ハワイアンモンクシールは1,100頭弱しかおらず、ハワイ主要8島にはそのうちの150頭が生息していると言われています。昨年はベニーのようなモンクシールの釣り針の事故が12件ほど報告されています。NOAAは、もし釣りをしていてモンクシールに針がかかってしまったら、すぐに報告して欲しいと呼びかけています。hahaNOAAharinituiteitawaiya-ri-da-ga
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