テングハギ
ハワイの海に潜ると、鼻先に角(ツノ)のようなものが生えた魚がいます。ワイキキ水族館でもよく見かけるこの魚は、その角から英語ではユニコーンフィッシュ(Bluespine Unicornfish)と呼ばれているのですが、日本語ではテングハギと呼ばれているそうです。日本では角が天狗の鼻に例えられているのですね。今日はこのテングハギのお話をさせていただきたいと思います。
ワイキキ水族館のテングハギ
テングハギは、スズキ目ニザダイ科テングハギ属に属する魚で、太平洋?インド洋に生息しています。ハワイ語でも名前があり、カラ(kala)と呼ばれています。海藻を主食とする魚で、体の色は黒褐色から灰色、成長すると50?60cmほどになります。テングハギ属に属する魚はテングハギの他に20種類ほどが確認されていて、その多くに角が生えています。テングハギの角はオスにもメスにも生えていますが、オスの方が大きい傾向があるようです。この角は個体間の競争や闘争の武器として使われそうですが、実はその目的には使われていません。テングハギが喧嘩をするときは、尾びれの付け根部分にある棘を使います。
ワイキキ水族館のテングハギ
テングハギは食用としてもなかなか美味しいそうです。刺身が特に美味しいとのことで、私はまだ食べたことがないですが、チャンスがあれば是非一度食べてみたいと思います。