ここでも以前タツノオトシゴのお話をさせて頂きましたが、タツノオトシゴはとても面白い魚(その時もお話ししましたが、実は魚なんです)なので、私の好きな魚の上位に入ってきます。しかし、そのタツノオトシゴよりも更に好きなのが、親戚であるリーフィーシードラゴンやウィーディーシードラゴンです。今回は、その一つのウィーディーシードラゴンのお話をさせて頂きたいと思います。
ウィーディーシードラゴンはタツノオトシゴと同じ、トゲウオ目ヨウジウオ科に属する魚ですが、オーストラリアの南部とタスマニア島にだけに生息しています。その細長い口をストローのように使い、主にアミなどの小型の甲殻類を吸い込むようにして食べています。見た目はタツノオトシゴに似ていますが、体が大きく最も大きいもので45cm以上になります。体の色は茶色っぽく、黄色い斑点がたくさんあり、海藻の葉のような付属器官があるのが特徴です。タツノオトシゴとの一番の違いは、タツノオトシゴの尾が何かに巻き付く事ができるのに対し、ウィーディーシードラゴンの尾は巻き付く事ができず、海の中を漂うようにして泳いでいる事です。ウィーディーシードラゴンもタツノオトシゴと同じように、メスが産んだ卵をオスが育児嚢で育て、孵化させ出産します。
写真はサンシャイン水族館のものですが、以前ワイキキ水族館でも以前展示されていた事があり、その時はとてもうれしかったです。今度はリーフィーシードラゴンも展示してくれると嬉しいな、と密かに期待しています。