前回はザトウクジラのお話をさせて頂きましたが、クジラの仲間で誰からも人気な動物といえばイルカですね。多くの水族館でイルカショーは目玉になっています。ハワイのシーライフ・パークでもイルカショーをやっていますが、やはり何度見ても楽しいものです。そこで今回は、イルカのお話をさせて頂きたいと思います。
イルカはクジラ目ハクジラ亜目に属する哺乳類で、その中でも特に約4m以下の小型のものをさします。実はイルカとクジラに生物学的に明確な差はなく、体長4mを境にそれより小さいものをイルカ、大きいものをクジラと呼ぶことが多いです。イルカは餌を探したり周囲の状況を知る手段としてエコロケーション(反響定位)を使います。エコロケーションとは、自分が発した音が何かに当たって返ってきたものを受信することによって、その物と自分の位置関係を知る方法です。面白いのは、イルカは返ってきた音を耳ではなく下あごで受信し、その振動が骨を伝って内耳に届くということです。
イルカについてもう一つ面白いのが、イルカは脳の半分を片側ずつ交互に眠らせることができるらしいということです。右の脳が寝ている時は左目を閉じ、反対に左の能が寝ている時は右目を閉じているらしいです。以前、シーライフ・パークでも片方だけ目をつぶっているイルカを見た事がありますが、あのイルカも半分だけのを眠らせていたのでしょうか?私もそんな器用なことができたら便利だな~、とちょっとうらやましく思いました。