ハコクラゲ発生注意の標識

ハコクラゲ発生注意の標識

先日、ハナウマ湾にハコクラゲが大量発生したニュースを見ました。40人近くの人が刺されたそうで、ハナウマ湾もその日は閉鎖されました。そこで今回は、クラゲのお話をさせて頂きたいと思います。

タコクラゲ

タコクラゲ

クラゲはサンゴと同じ刺胞動物の仲間です。クラゲは刺すイメージがあると思いますが、刺胞動物は刺細胞という細胞の中に「刺胞」と呼ばれる小器官を持っていて、これがエサなどに触れると針を刺して毒を注入するのです。実は、私達が海でよく見るクラゲには目と口があるのです。目は眼点と呼ばれ、クラゲの傘の淵に付いていて、よく見ると淵に沿って小さな点々が間隔を置いて並んでいます。目といっても、私たちの目のように色や物の形が見えるわけではなく、光の射してくる方向を感知できるといった程度のものです。口は傘の内側の中央にあり、ここからエサを体内に取り込みます。

ミズクラゲ

ミズクラゲ

さて、最初に触れたハコクラゲですが、ハコクラゲは名前の通り箱形をしたクラゲです。ハコクラゲのうち数種は猛毒を持っていて、いわゆる「毒クラゲ」と呼ばれるのはこれらです。この毒クラゲは満月の1週間から10日後に発生し、ワイキキやハナウマ湾にもよく大量に出現します。もしこのクラゲが発生していたら(注意報やサインが出ています)、海には入らないようにしましょう。