Starfish_2-11先日、教えている授業の中でヒトデの出て来るビデオを見ました。ヒトデといえばやはり、星形の体が一番の特徴ですよね。ちなみにうちの娘は小さい頃、星形を覚えるより先にヒトデを覚えてしまったので、星形を見ると「お星様」と言わずに「ヒトデさん」と言っていました。今回はそんなヒトデのお話です。

ヒトデはウニやナマコと同じ棘皮動物の仲間です。英語では見た目通りsea starとかstarfishと呼ばれます。ほとんどのヒトデは5本の腕を持っていますが、中にはオニヒトデのように何十本と腕を持つものもいます。ヒトデをひっくり返してみると腕の裏にたくさんの管足という小さな足が付いていて、この足を使って動いています。管足の先は吸盤になっているので、岩などにも垂直に貼付けるのです。また、ヒトデは腕が無くなっても、その部分を再生させることができます。たまに1、2本の腕が他の腕より短くて、いびつな星形のヒトデを見かけますが、これは失った腕がまだ再生途中だからです。

見た目は星形でかわいらしいヒトデ。でも餌を食べる時は口から内蔵の一部(胃)が出てきて、体外で餌を消化します。ヒトデの口は、体の裏側の中央にあります。2枚貝なども管足でこじ開けて、口から出した胃で消化して食べます。ちょっと怖いですよね。


東京生まれ、東京育ち。幼少の頃、家族で夏を海辺で過ごすことが多かったおかげで海の生き物に興味を持つ。当時の愛読書は学研の海の生き物図鑑。遊園地よりも水族館が好きだった(現在も)。日本で某理系大学卒業後しばらく社会人生活を送っていたが、観光で訪れたミッドウェイ環礁で出会った研究者達に触発され、復学を決意。海洋生物学を学ぶためハワイ大学に編入。卒業後大学院に進学し、結婚・出産後も子育てしながら学生生活を満喫中。専門は海藻、特にハワイのアオウミガメの食べる海藻について研究中。プランクトンからクジラまで、大好きな海の生き物たちの話を皆様とシェアできたらと思っております。