アカイセエビ

アカイセエビ

今年のお正月のことですが、日本食スーパーにイセエビのお刺身が売られていました。お刺身になったイセエビ(というかイセエビ自体)、普段は売られていないので、「お正月っぽい!」とテンションが上がりました(ハワイにいるとお正月を感じにくいのです)。そこで今回は、このイセエビのお話をさせて頂きたいと思います。

 

アカイセエビ

アカイセエビ

イセエビは厳密に言うと、節足動物門軟甲綱十脚目イセエビ科イセエビ属に属し、日本近海のみに生息する大型エビの一種のみを指すのですが、もっと一般的には、イセエビ科に属する幾つかの種のことを言います。英語では“Spiny lobster”(スパイニー・ロブスター、棘だらけのロブスター)と呼ばれます。ちなみに、イセエビといわゆるロブスターは、実はちょっと違う生き物です。ロブスターは十脚目ザリガニ亜科に属していて、その分類の通りザリガニに近く、ハサミの大きい大型エビです(レッドロブスターの看板を思い出してもらえるとわかるのではないでしょうか)。これに対しイセエビは、大きなハサミを持っていません。

 

アカイセエビ

アカイセエビ

イセエビは世界中の暖かい海に分布していて、その多くがサンゴ礁などに隠れて生息しています。写真のアカイセエビは、小笠原諸島と伊豆諸島にのみ生息するイセエビの仲間です。ハワイにもハワイ固有のハワイイセエビが生息していて、よく漁の対象になっています。