(画像1) リーフィーシードラゴン
前回はジャイアント・ケルプのお話しをさせて頂きましたが、海藻の写真を見ていたら、リーフィーシードラゴンのことを思い出しました。これまでもリーフィーシードラゴンの仲間のタツノオトシゴやウィーディーシードラゴンのお話しはさせて頂きましたが、実は一番好きなリーフィーシードラゴンについてはお話ししたことがありませんでした。そこで今回は、このリーフィーシードラゴンのお話しです。
葛西臨海水族園のリーフィーシードラゴン
リーフィーシードラゴンはタツノオトシゴやウィーディーシードラゴンと同じ、トゲウオ目ヨウジウオ科に属する魚です。残念ながらハワイには生息しておらず、オーストラリアの南西部にのみ生息しています。体長は大きいもので40cmほどになり、細長い口で大型の動物プランクトンなどをストローのように吸って捕食しています。オスがお腹の中(育児嚢)でメスの産んだ卵を育てるのも、タツノオトシゴやウィーディーシードラゴンと一緒です。
葛西臨海水族園のリーフィーシードラゴン
リーフィーシードラゴンの一番の特徴は、やはり海藻に擬態したその外見でしょう。ウィーディーシードラゴンよりもさらに多くの海藻のような付属器官(皮弁)がたくさん付いています。この皮弁により、褐藻類に非常によく似た姿にカモフラージュしているのです。水の中を海藻のようにひらひらとゆっくり泳いでいる姿は優雅で、何時間でも見ていられるような気がします。