リム・カヒリ(ラッパモク)の話

カハラのビーチに続く道

今年もメリーモナークが終わりました。通っている小学校のアフタースクールでフラを習っている長女は、毎年メリーモナークを楽しみにしているのですが、今年は特に彼女のフラの先生が出場するということで、夜遅くまで起きて頑張ってテレビ鑑賞していました。先生のハラウは見事ワヒネの総合2位を獲得し、長女も大喜びでした。個人的に印象に残っているのはHalau I Ka Wekiuのワヒネのカヒリを使ったカヒコでした。というのも、ちょうど自分の教えている海藻のクラスで「リム・カヒリ」と呼ばれる海藻について授業したところだったからです。今回は、このリム・カヒリについてお話ししたいと思います。

リム・カヒリ

リム・カヒリはもちろんハワイ語での名前で、科学名はTurbinaria ornata、日本語ではラッパモクと呼ばれています。見た目が特徴的で、日本語の名前の通り、硬くてトゲトゲしたラッパ状の葉状体がたくさん茎から外側に向かって突出しています。大きいものでは20cmほどに成長し、ハワイ王族を象徴するカヒリに似ていることから、ハワイ語ではリム・カヒリ(リムは海藻)と呼ばれています。

リム・カヒリ

リム・カヒリはハワイの在来種で、岩場でよく見られる海藻です。しっかりと硬い体は厳しい環境にも耐えることができ、草食動物にも全く好まれません。世界の他の地域では侵略的生物として扱われることもあります。今のところハワイでは侵略的ではありませんが、都市開発などで環境破壊が進むと増えすぎて他の海藻や生物の生息地を奪う可能性は十分あるので、注意が必要です。