メキシコマシコは、ハワイで多く見られる鳥の一つです。ハワイには1869年に北アメリカから移入されました。主要6島の海岸近くから高山性の森林にいたるまで広く生息します。民家の庭、公園、農地などの開発された土地にもっとも多く、林や山中でも見られます。在来植物の森にも生息していて、例えばマウナ・ケア(ハワイ島)のマーマネとナイオの森にも多数見られます。
全長約14cm。雌雄異色。雄は上面が茶色、腹が灰色がかった茶色で、額から胸が赤みを帯びています。ハワイのメキシコマシコの雄にはオレンジ色や黄色の個体もいます。雌には赤みがありません。雌雄ともに濃い縞模様があります。嘴は灰色、足は濃い灰色です。雌はイエスズメに似ていますが、メキシコマシコの下面には縞模様があるので見分けられます。
草の種子、果実、虫などを食べます。餌台にもたくさん集まります。熟れたパパイヤの実を好んで食べるため、パパイヤバード(Papayabird)とも呼ばれます。ハワイ語名のマヌアイミーカナ(Manu-‘ai-mikana)は、「パパイヤを食べる鳥」という意味です。ハワイではLinnetと呼ばれることもありますが、実際にはメキシコマシコとLinnet(Carduelis cannabina)は別種です。繁殖期は2月から8月です。
日本語名:メキシコマシコ
ハワイ語名:Manu-‘ai-mikana
英語名:House Finch
学名:Acridotheres tristis
分類:アトリ科(Fringillidae)
その他:外来種(alien)