葛西臨海水族園のクロマグロ

葛西臨海水族園のクロマグロ

ハワイの人はよくマグロを食べます。スーパーに行けばどこでも当たり前にアヒポケがありますし、お寿司屋さんでもマグロは人気です。先日日本に帰省した際、久しぶりに葛西臨海水族園に行ってきました。展示されていたマグロが大量死したニュースはみなさんご存知だと思いますが、1匹だけ残ったマグロの泳ぐ姿もまた格好良かったです(残念ながら、私が訪れたのはマグロが追加で導入される直前でした)。今回は、このマグロのお話をさせていただきます。

(画像2) 名古屋港水族館のクロマグロの模型

(画像2) 名古屋港水族館のクロマグロの模型

マグロはスズキ目サバ科マグロ属に属する回遊魚です。回遊魚とは、成長段階や環境によって生息する場所を泳いで移動する魚のことです。英語ではTuna(ツナ)と呼ばれますが、実はツナはカツオなどの近縁の魚も含んだ呼び方になります。マグロはかなり大型の魚で、大きな個体では3mを超えるものもあります。マグロの特徴といえば、泳ぎ続けていないと呼吸ができなくて死んでしまうことでしょう。このためマグロは寝ている間も泳ぎ続けています。

(画像3) クロマグロの骨格標本

(画像3) クロマグロの骨格標本

マグロの水銀値について聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。私も妊娠中に、妊娠中、授乳中、また小さな子供はマグロの摂取量に気をつけるようにアドバイスされました。生態系の頂点にいるマグロには、生物濃縮によって水銀が体内に溜まってしまうのです。最近の研究でも、ハワイで獲れるマグロの水銀値が年々上昇しているという報告がありました。今の所はまだすぐに健康に害を与えるほどの量ではないそうですが、できれば安心して美味しいマグロを食べたいですね。