ヘコアユ

ヘコアユ

前回はヨウジウオのお話をしましたが、ワイキキ水族館ではトゲウオ目の魚の仲間としてヨウジウオやタツノオトシゴとともにもう一つ、面白い魚が展示されています。頭を真下に、尾側を真上に向けて縦に泳いでいるこの魚は、ヘコアユと呼ばれています。今回は、このヘコアユについてお話しさせて頂きたいと思います。

ヘコアユの群れ

ヘコアユの群れ

ヘコアユは上述の通り、トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヘコアユ科ヘコアユ族に属する魚です。体は細長く、縦方向にとても平べったくなっていて、体側に黒い縦帯模様がはいっています。体表がうろこに覆われていなく、甲板という鎧のような殻に覆われていて、それがエビの殻に似ていることから英語ではShrimpfishと呼ばれています。また、薄っぺらな体がカミソリの刃に似ていることからRazorfish(razorはカミソリの刃)とも呼ばれます。口先が細長く突出していて、
その先端に小さな口があり、動物プランクトンなどを捕食しています。

ヘコアユの群れ

ヘコアユの群れ

ヘコアユの尾側の先端はよく見ると尖っていて、これは実は尾ひれではなく、背びれの一部です。尾ひれは腹部の方に移動しています。ガンガゼという、棘が長くて刺さると痛い有毒ウニがありますが、このガンガゼの周りに群れていることが多く、薄っぺらいからだと頭を下にした泳ぎ方は、このガンガゼの棘の間に逃げ込みやすいと考えられています。縦帯模様もガンガゼの棘にカムフラージュするのにちょうど良いようです。