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フナカイ(ミユビシギ)

フナカイは、ハワイでよく見られる渡り鳥の一つです。8月までに北極圏からハワイに渡ってきて越冬し、4月に再び繁殖地である北極圏へ渡ります。日本にも旅鳥として渡ってきます。湿地や砂浜で一羽、もしくは小さな群れでいることが多く、コーレア(ムナグロ)やアケケケ(キョウジョシギ)などの他の渡り鳥たちと一緒にいるのも珍しくありません。大雨の後には浸水した牧草地でも見られることがあります。

 

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フナカイ(ミユビシギ)左はアケケケ

全長約20cm。雌雄同色。冬羽の上面は明るい灰色、下面は白。夏羽は頭、胸、背が赤みを帯びた茶色になります。嘴は細くて黒色。足も黒色。ミユビシギという日本語名の通り、趾(あしゆび)は3本です。遠くから見るとほぼ真っ白な鳥に見えます。「クイーッ」と鋭く鳴きます。

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フナカイ(ミユビシギ)

砂地や浅い水辺で、砂に隠れている無脊椎動物を活発に捕ります。特に波が引くときに獲物を探す習性があり、波打ち際を行ったり来たりしている姿が見られます。ハワイ語名のフナカイは、「海の泡」という意味ですが、この白い鳥が波に合わせて動き続ける姿からつけられた名前に違いありません。

日本語名:ミユビシギ(三趾鷸)
ハワイ語名:Hunakai
英語名:Sanderling
学名:Calidris alba
分類:シギ科(Scolopacidae)
渡り鳥(visitor)