ハワイ・クリーパー
ハワイ・クリーパーは、ハワイミツスイの一種です。ハワイ島にのみ生息します。マウナ・ケア(Mauna Kea)、マウナ・ロア(Mauna Loa)、フアラーライ(Hualālai)の、標高約1,370m以上のコアとオーヒアの森にすみますが、生息数は少なく、絶滅の危機に瀕しています。不思議なことに、本種のハワイ語名はありません。
ハワイ・クリーパー
全長11cm。雌と雄は似ていますが、雄のほうが体が明るい色をしています。上面はオリーブ色、下面は淡い色、喉は白色です。目の周りにアライグマのような黒班があります。嘴は明るい色で、ほんのわずかに下にカーブしています。雌や未成鳥のハワイ・アマキヒに似ているますが、ハワイ・クリーパーのほうが嘴のカーブが少なく、喉が白く、眼の周りの黒班が広いのが特長です。
ハワイ・クリーパー
コアなどの木の幹や枝を動き回り、餌を探します。主に虫を食べますが、稀に花の蜜も吸います。繁殖期は1~5月です。単独でいることが多いですが、アーケパ、アマキヒ、アキアポーラーアウなどのハワイミツスイ類たちと一緒になって小さな群れを作ることもあります。
日本語名:―
ハワイ語名:―
英語名:Hawai‘i Creeper
学名:Manucerthia mana
分類:アトリ科(Fringillidae)
その他:ハワイ島固有種(endemic)、絶滅危惧種(endangered)