ハワイの学校は5月が学年末、6月から夏休みです。小学1年生の長女は、学年末のプロジェクトでクラスメートと海の生き物について調べていました。先日、その成果を発表する機会があり、旦那と一緒に見に行ってきました。クラスがいくつかのグループに分かれ、それぞれ一つの生き物について調べていたのですが、その中で目についたのがハワイアンモンクシール。そこで今回は、このハワイアンモンクシールのお話です。
太平洋の真ん中にあるハワイ諸島には、固有の哺乳類は2種類しか存在しません。一つは陸上にいるコウモリ、そしてもう一つがハワイアンモンクシールです。ハワイアンモンクシールは絶滅危惧種に指定されていて、現在その数は1200頭余りと言われています。モンクシールの数を回復させるべく色々な対策が取られているのですが、残念ながら減少し続けています。一番の天敵はサメですが、捨てられた漁網などの海洋ゴミに絡まってしまうことも深刻な問題です。ハワイの他にカリブ海と地中海にもモンクシールの仲間がいる(いた)のですが、カリブ海のモンクシールは1952年に既に絶滅、地中海の方も絶滅に瀕しています。
ハワイアンモンクシールはそのほとんどが主要八島ではなく、北西ハワイ諸島に生息しています。しかし近年ではたびたび主要八島にも現れ、ワイキキでも見られることがあります。私もちょっと前にダイアモンドヘッドの下で海藻を採っていてモンクシールが寝ているのに気付かず、吠えられました。野生ではなかなか見ることが難しいハワイアンモンクシールですが、ワイキキ水族館とシーライフパークで見ることができます。