ワイメア・バレー

アラエ・ウラ

アラエ・ウラ

ワイメア・バレー(1)の続きです。

乾燥した塩気の多い海岸沿いから、湿気の多い高地まで、多彩な気候を持つワイメア・バレーは、さまざまな動植物たちの住処でした。
今日では、ワイメア・バレーでみられる動植物もほとんどが外来種になってしまっています。

 
それでもワイメア・バレーは、オアフ島内ではたくさんのハワイ在来種や固有種を見つけることができる場所の一つです。
例えば、ワイメア・バレーを流れるカマナヌイ・ストリームには、オオプという淡水ハゼがいます。
オオプには5種ありますが、そのうちの4種がカマナヌイ・ストリームに生息しています。
オオプは、ハワイの淡水魚では唯一の在来種で、そのうちの4種は、世界でハワイにしか生息していない固有種です。

おそらくワイメア・バレー内で最も有名で、最も見つけやすい固有種は、アラエ・ウラと呼ばれる鷭(バン)でしょう。
オアフ島とカウアイ島にのみ生息する水辺の鳥で、現在絶滅の危機に瀕しています。
ワイメア・バレーには約10羽のアラエ・ウラがいるそうです。
アラエ・ウラが池で泳いでいたり、水辺近くを歩いている姿を見ることができるかもしれません。
ワイメア・バレーでは、ボランティアの人たちによって、アラエ・ウラの保護をする努力が続けられています。

(3)につづく


こんにちは、Hayaです。ご存知の通り、ハワイの大きな魅力の一つは、海山ともに恵まれた大自然です。ワイキキの街中からすぐ近くのビーチでもハワイアン・モンク・シールがお昼寝していますし、車でわずか30分も山側へゆけば、そこはハワイ固有のミツスイたちの生息地だったりします。そんなハワイのかけがえのない自然を題材にして書いていこうと思います。ときにはフラのイラストも交えつつ、ハワイの伝説や神々にもスポットを当てたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。