強風のマジックアイランド
ここのところハワイでは強風が吹き荒れることが多く、我が家の窓も割れるんじゃないかというくらいガタガタいう時があります。私の研究室仲間は、借りている家の屋根が吹き飛んでしまい、冗談交じりに「寝室に雨が降ってくるわー。」と嘆いていました。そんな荒天の中、 ついにドナルド・トランプ氏がアメリカの新大統領に就任しました。日本でも連日報道されていると思いますが、トランプ新大統領は就任前から色々と波紋を引き起こしています。今回は、彼の就任に対するハワイでの反応についてお話しさせていただきたいと思います。
ハワイ大学の反トランプ大統領デモ
ハワイは伝統的に民主党が優勢の州ですので、選挙結果はクリントン氏の圧勝でした。選挙結果が出た直後には、娘の学校の校長先生から「誰を支持する、しないに関わらず、この結果を学びの場に変えていきましょう。」という異例のメールが。それだけ保護者の間でも動揺がひどかったのだろうと伺えます。トランプ氏が移民に対して厳しいことから、留学生の多いハワイ大学からも学長のメールが送られてきました。
ハワイ大学内の反トランプを訴えるバナー
トランプ新大統領は気候変動を否定しているため、科学者からの反発は相当なものです。就任式の日にはハワイ大学内で、科学系の学部が主催する反トランプイベントや、大々的なデモが行われました。翌日に州議会議事堂の周りで行われたWomen’s Marchにも、男性女性問わず沢山の人が参加し、反トランプを訴えていました。異論の多い大統領令に次々にサインしているトランプ氏に対し、ハワイ州内では日に日に反発が強くなっているような気がします。