(画像1) シロイルカ


(画像1) シロイルカ

先日、八景島シーパラダイスを紹介する日本のテレビ番組を見ました。八景島シーパラダイスは、子供の頃に見たシロイルカのテレビCMが非常に印象に残っています。一度だけ連れて行ったことのある長女も、シロイルカのことをよく覚えていました。そこで今回は、このシロイルカのお話をさせて頂きたいと思います。

八景島シーパラダイスのシロイルカ

八景島シーパラダイスのシロイルカ

シロイルカはクジラ目ハクジラ亜目イッカク科シロイルカ属に属する動物です。英語名ではBeluga(ベルーガ)と呼ばれます。体長は4?5mで、名前の通り体が白いのが特徴です。名前には「イルカ」とついていますが、イルカではなくどちらかというと小型のクジラになります。以前「イルカの話」の中でも触れていますが、実はイルカとクジラは生物学的に明確に分類されているわけではなく、体長が大体4m以下のハクジラをイルカと呼んでいるだけなのです。

(画像3)名古屋港水族館のシロイルカ

(画像3)名古屋港水族館のシロイルカ

シロイルカはもともとは北極海周辺に生息している動物ですので、ハワイで見ることはできません。体が白いのも、氷の多い極近辺においての保護色だからと言われています。珍しいのは、シロイルカが1年に一度脱皮をすること。シロイルカの赤ちゃんは灰色なのですが、成長とともに脱皮を繰り返し、徐々に白くなっていくのです。しかし脱皮と言っても、エビや蛇のように一度に全部がスルッと抜けるのではなく、底の石や岩に体を擦り付けて、表面の古くなった皮を剥ぎ取るようにして取り除いていきます。水族館で飼育されているシロイルカもプールの底や壁などに体を擦り付けて脱皮するようなので、次回水族館でシロイルカを見かけたら、よく観察してみようと思います。