ラニアケアのアオウミガメ

ラニアケアのアオウミガメ

ノースショアのハレイワの先にあるラニアケアビーチ(Laniakea Beach)はウミガメのビーチとして有名で、ご存知の方も多いのではないでしょうか?このビーチにはたくさんのアオウミガメが住んでいて、毎日のように砂浜に上がって日光浴(甲羅干し)をしている姿が見られます。今回は、このウミガメの日光浴についてお話ししたいと思います。

海から浜に上がってきたアオウミガメ

海から浜に上がってきたアオウミガメ

ラニアケアビーチには、日中ボランティアが常駐していて、日光浴をしているウミガメに近付き過ぎないように注意を促したり、見物客の質問に答えたりしています。私も10年近く前、このボランティアが今の体勢になる以前に、ラニアケアでボランティアをしていました。ボランティアの人々は、研究者のためのデータも取っていて、どのウミガメがどのくらい日光浴をしていたかなどを記録しています。このデータによると、ウミガメは海水温が低い時の方が日光浴をすることがわかりました。ウミガメの日光浴は体温調節のためというのが一般的な説ですが、免疫力強化や消化を助ける働きもあるのでは、とも言われています。

甲羅干し中のアオウミガメ

甲羅干し中のアオウミガメ

地球温暖化による海水温の上昇がこのまま続くと、ハワイのウミガメは早ければ2039年までに日光浴をしなくなるかもしれない、と研究者は言っています。また、全世界では2100頃までにウミガメの日光浴は見られなくなるだろう、とのことです。地球温暖化は色々な野生動物の生態に影響を及ぼしているのですね。