インドの国鳥であるインドクジャクは、ハワイには1860年頃移入されました。現在はカウアイ島、オアフ島、マウイ島、ハワイ島に生息しています。牧草地や農地近くの山林などにいますが、警戒心が強く、なかなか近くで観察することができません。インドクジャクは、ハワイではクジャクの英語であるピーコック(peacock)を、ハワイ語の発音にして「ピーカケ」とも呼ばれています。
全長は雄が約180~230cm、雌が約90~100cm。雄は体が緑と青で、長い尾羽を持ちます。雌は上面が褐色で、下面は淡色です。大きな声で「ミャーオウ」と繰り返し鳴きます。雄一羽と数羽の雌からなる群れを作ります。夜は木の上で休みます。体も尾羽も真っ白な白化個体もたまに見られます。
ハワイ王朝時代には、王族達のペットとして飼われていたそうです。『Princess of the Peacocks(クジャクの王女)』という愛称もあるカイウラニ王女(1875-1899)が愛した鳥として知られています。カイウラニは、アーイナハウという、当時ワイキキにあった王族の地所で暮らしていました。その庭には、インドクジャクがたくさん放し飼いにされていて、王女が手渡しでえさを与えていたそうです。
日本語名:インドクジャク(印度孔雀)
ハワイ語名:Pikake
英語名:Common Peafowl、Indian Peafowl
学名:Serinus mozambicus
分類:キジ科(Phasianidae)
その他:外来種(alien)