アカアシカツオドリは、ハワイでもっとも一般的に見られる海鳥の一つです。ハワイには、本種のほかにカツオドリ(Sula leucogaster plotus)とアオツラカツオドリ(Sula dactylatra personata)の3種のカツオドリの仲間がいますが、その中では本種がもっとも小型です(全長71cm、翼開長102cm)。
古代ハワイ人は、これら3種のカツオドリをとりわけ区別することはなかったようで、ハワイ語ではすべて「アー(ʻĀ)」と呼ばれます。英語名のboobyは、「まぬけ」という意味があります。イギリスの船乗り達が、航海中の船にやってくるカツオドリをいとも簡単に捕まえて食べることができたため、このように不名誉な名前が付けられたのだそうです。
世界中の熱帯の海洋に広く分布し、ハワイでは主要6島すべてで見られます。カウアイ島のキーラウエア・ポイント(Kīlauea Point)や、オアフ島のウルパウ・ヘッド(Ulupaʻu Head)などに集団繁殖地があります。3羽~10羽でV字型に並んで飛翔することが多く、最高で30mもの上空から海に飛び込んでイカや魚を捕まえます。日本語名:アカアシカツオドリ(赤足鰹鳥)
ハワイ語名:‘Ā
英語名:Red-footed Booby
学名:Sula sula
分類:カツオドリ科(Sulidae)
その他:ハワイ在来種(indigenous)