池袋サンシャイン水族館では、屋外にリング状の水槽が中空に据えられていて、アシカが泳ぐ姿を下から見る事ができます。前回私達が訪れた時にはやっていませんでしたが、アシカのショーも行われているようです。アシカは各地の水族館のショーで大活躍ですね。一方、アシカと似た動物にアザラシがいますが、アザラシのショーというのは見かけません。そこで今回は、アシカとアザラシの違いについてお話ししたいと思います。
まず一番大きな違いは何かといいますと、アシカやアシカに似たオットセイは後ろのヒレを体の前の方に向けて体の下に入れることができることではないでしょうか。これができることで、アシカは前のヒレで上体を支えて地上を“歩く”ことができるのです。これに対し、アザラシは後ろのヒレを前に向けることができないので、陸上を動く時は這うことしかできません。これが、水族館にアシカのショーはあってもアザラシのショーはない理由なのです。アザラシの赤ちゃんが雪の上でゴロゴロしているのも、アシカのように歩けないからなんですね。
さらに、アシカの頭部をよく見ると、耳(耳たぶ)があるのが分かりますが、アザラシには目立った耳たぶが頭の外側に出ていません。これが2つ目の大きな違いです。次回水族館に行かれた際は、アシカやアザラシの後ろのヒレと耳たぶに注目してみて下さいね。