ヨウジウオ

ヨウジウオ

ワイキキ水族館では昨年、「トゲウオ目の仲間?タツノオトシゴ、シードラゴン、ヨウジウオとその仲間」という展示が始まりました。タツノオトシゴやシードラゴンについては以前お話しさせて頂きましたが、あのような見た目でも立派な魚なのです。トゲウオ目には、面白い見た目の魚が属しています。そこで今回は、もう一つのヨウジウオという魚についてお話しさせて頂きたいと思います。

Pipefish 2ヨウジウオはトゲウオ目の中でもヨウジウオ科ヨウジウオ属に属する魚です。英語ではpipefish(パイプフィッシュ)と呼ばれています。ヨウジウオの仲間はみんな細長い体をして、それが英語名の由来になっています。口も細長く、小さな口先から動物プランクトンや小型の動物の幼生を吸い込むようにして食べています。尾ひれが団扇のような形なのがとても可愛いです。ヨウジウオはタツノオトシゴよりは早く動けますが、それでも動きは遅く、周囲にカモフラージュして隠れてじっとしていることが多いです。

ワイキキ水族館のヨウジウオ

ワイキキ水族館のヨウジウオ

ヨウジウオはタツノオトシゴと同様、オスが「出産」する魚でもあります。メスはオスの育児嚢に卵を産み、オスは卵が孵るまでそこで育てます。卵は一度に1000個ほど産み付けられるので、卵が孵った時はたくさんの稚魚がオスから出産される事を考えると、一度その出産シーンをこの目で見てみたいと思いました。