実をつけたニウ

実をつけたニウ

ニウ(ココヤシ)その1の続きです。
高さ30mに達する高木です。幹は通常根元付近が太く、緩やかに曲がって伸びます。葉は羽状複葉で、長さ6m以上になります。小葉は約100枚あります。樹齢10年を過ぎると、芳香がある黄色い花が咲きます。果実(ココナッツ)は長さ20~30cmの楕円形で、皮の内側は厚い繊維層に覆われています。木の寿命は70年以上で、ときには樹齢100年を超える場合もあります。

花をつけたニウ

花をつけたニウ

世界でもトップクラスの有用な樹木とされています。古代ハワイ人も、ニウのほとんどの部分を利用し、建築、カヌー、楽器、容器、食用、飲用、燃料、薬品など様々な用途に使いました。そんな利用価値の高い木ですが、太平洋の他の島々に比べると、ハワイで植えられた数は少ないとされています。その理由の一つとして、料理や医療をはじめとした様々な利用において、ハワイ人はココナッツオイルよりもククイから採られるククイオイルのほうを好んだのではないかと考えられているそうです。

アルミニウム板が巻かれているニウ

アルミニウム板が巻かれているニウ

幹にアルミニウム製の板が巻かれているのを見かけることがあります。これは、ネズミが登って木の上に巣を作るのを防止するためです。

日本語名:ココヤシ
ハワイ語名:niu、olonani
英語名:coconut palm
学名:Cocos nucifera
ヤシ科(Arecaceae)ココヤシ属(Cocos)
ポリネシアン移入種(Polynesian introduction)