コアエ・ウラ

コアエ・ウラ

コアエ・ウラは、長く伸びた赤い尾羽が印象的な海鳥です。ハワイの主要な島々のウインド・ワード(貿易風の風上)側の海岸などで見られます。日本でも硫黄島と南鳥島で繁殖します。赤い尾羽と嘴と白い体が、海の青色によく映える美しい鳥です。

コアエ・ウラ

コアエ・ウラ

全長約91~107cm(尾羽を含む)。翼開長約112m。体は白色で、目の前後は黒色。中央尾羽2枚は長い赤色ですが、遠くからはなかなか確認できません。嘴は生まれたときは黒色で、成長するにしたがって黄色になり、さらに赤色になります。足は淡い色で、足指は黒色。幼鳥は上面に濃い黒色の横斑があります。「ガァー」と大きく叫ぶように鳴きます。

コアエ・ウラ

コアエ・ウラ

海上を軽快に飛び、魚やイカを捕るために海中にダイブします。かなり高い位置からまっさかさまに飛び込み、3mほど潜ることができます。足が後ろの方にあるため、陸上では不器用で、なかなかうまく立ったり歩いたりできません。繁殖期は3月から10月で、その期間の成鳥は、お互いに繰り返し円を描くようにぐるぐると周る求愛飛翔が見られます。ハワイ語名のコアエは、ネッタイチョウを一般的に指します。ウラは赤色という意味です。尾羽が白いシラオネッタイチョウは、コアエ・ケアといいます。ケアは白色という意味です。

日本語名:アカオネッタイチョウ(赤尾熱帯鳥)
ハワイ語名:Koa’e ‘ula
英語名:Red-tailed Tropicbird
学名:Phaethon rubricauda
分類:ネッタイチョウ科(Phaethontidae)
ハワイ在来種(indigenous)