クエ

クエ

以前、タマカイ(ジャイアントグルーパー)のお話をしましたが、このタマカイに似た大型魚にクエがいます。クエは日本では高級食材として有名で、私も一度食べてみたいと思っていますが、ハワイには分布していないので、食用として見かけることもありません。今年の夏に名古屋港水族館でクエを見ることができ、すごく嬉しかったです。そこで今回は、クエのお話をさせて頂きたいと思います。

 

 

名古屋港水族館のクエ

名古屋港水族館のクエ

クエはタマカイと同じ、スズキ目ハタ科マハタ属に属する魚です。体長は60-100cmで、日本にいるハタの仲間ではタマカイの次に大きいとされる魚の一つです。南日本から東シナ海、フィリピン沿岸の比較的浅い岩礁やサンゴ礁に生息しています。クエを漢字で書くと九絵、英語名ではLongtooth grouperと呼ばれます。大きな口で魚やイカなどを丸飲みにして捕食します。

 

 

名古屋港水族館のクエ

名古屋港水族館のクエ

クエは九州ではアラとも呼ばれますが、同じスズキ目ハタ科アラ属に属するアラとは別です。クエは鍋料理として食されることが多く、九州ではアラ鍋といえばクエの鍋ですが、関東でアラ鍋というと、アラ属のアラの鍋のことを指すようです。そういえば、クエが高価なため、アブラボウズという別の魚での偽装事件なんていうのもあるようですね。アブラボウズも食べ過ぎなければ美味しいそう(油分が多いので食べ過ぎると消化できない)ですが、できれば本物のクエ鍋をいただいてみたいですね。